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9、言葉すら出てこない契約 ページ9
真昼side
「遅い…！」
クロが来ない。
もう学校に行く時間だぞ…！
階段を昇り、クロが寝ている部屋へ行く。
「どうしたんですか…？」
部屋に着く前にAと会った。もう着替えたらしいが、相変わらず白いローブ(？)を着ている。
「ああ、A。今からクロを起こす所なん
だ。」
「…怠惰ですしね。」
そう言って、Aは微笑んだ。
俺とAで、クロが寝ている部屋に入る。
「クロ！起きろ！」
「うー…、まだねみー…。」
「遅刻するぞっ！」
「遅刻するのはお前だろ…オレには関係ねー
…。」
「いいから起きろっ…！」
そう言って、俺はカーテンを開けた。
「きゃっ！」
その時、俺は気づいた。
今ここには俺とクロだけではなく、Aもいること。
そして、Aも吸血鬼であることを。
Aが椿の
「Aっ！」
しかし、俺達の目の前にいたのは、人間姿のAでも、
真っ白な、リスだった。
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作者名：うましか三平 | 作成日時：2017年6月1日 17時
