私は9人目のサーヴァンプ…の、はず… (ページ4)

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4、記憶喪失の少女ページ4

真昼side

「…ふぅ～。」

成り行きであの子を拾ってしまったが、まぁ、落ち着いてよかったな…。

「…っていうか、クロはどこに行ったんだよ…。」

帰ったらクロがいなくて、あの子のことについて相談できなかった。

ま、すぐに帰ってくるよな…夕飯時だし。

とか考えていると…

「…お待たせしました。」

とあの子が来た。

「あ、まぁ好きな所に座れよ。」

「はい…。」

…緊張してるのかな？

「ま、食えよ。冷めるぞ。」

「い、いただきます…ってうまっ！」

一口食べると共に、その子はそう言った。

「す、すごくおいしい！」

「口に合ってよかったよ。
…あ、そうだ。お前、名前はなんて言うん
だ？」

何気なくそう訪ねてみた。すると…

「…分かりません。」

「…え？」

「だから、覚えて無いんです…。」

「え？どこから来たかとかも…？」

「はい、何も…。」

…記憶喪失か。

これじゃあ、吸血鬼かどうか聞いても意味なさそうだな…

そう考えていた時、

((ピンポーン！

と、玄関のチャイムが鳴った。

「あ、俺ちょっと見てくるよ。」

彼女の方を見ると、黙々と夕飯を食べている。

なんか言った意味無かったな…

そう思いながら、俺は玄関に向かった。