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17、鈴原さんと契約 ページ17
(Aの話)
鈴原side
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「詩音さん、さっき言ってた言葉、もう一度言ってくれる？」
「えっ、えっと…
私にも、みんなを守る力があればいいのに…
だったよ。」
「そう、その言葉…
…本気、なんだよね？」
「えっ？」
どういうことだろう？
「もし覚悟があるのなら、私が力を貸してあげ
るよ？」
「力を貸す…そうすれば、私もみんなを守れるの
？それならお願いしたいな…。で、覚悟っ
て？」
「それは…
…誤った力の使い方をしない、とか？」
「えっ、何で疑問形？」
「いや自分で考えて欲しかったから…。」
でも…
「私は…みんなを守りたい。
それだけは変わらないよ。」
「うん、いいね。
嫌いじゃないよ、そういうの。」
そう言うと、Aちゃんは牙を見せた。
「Aちゃん…何する気？」
「とりあえず『ちゃん』付けはやめよっか。」
「…A、何する気？」
「んー？
いや、詩音と契約しようか
と。その為に血を吸おうかとね。」
「血、吸うの？」
「いや私吸血鬼だし。」
まあ、でも…
「…一緒に、頑張ろうね。」
「…うん。」
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作者名：うましか三平 | 作成日時：2017年6月1日 17時
