今日:23 hit、昨日:1 hit、合計:26,108 hit
小｜中｜大
15、仮契約 ページ15
鈴原side
ーーーどうして私には、みんなを守る力がない
の？
「私にも、みんなを守る力があればいいのに
…。」
いや、それは無理だろうなー…と思ったら、
「それ、本気？」
後ろから声がした。
「誰っ！？」
後ろを見ると…
水色の学生服のようなものを着た、白い髪の少女が立っていた。手に持っているのは…
「…それ、何ですか？」
「あ、これ？見た目通り、白いローブ。」
いや普通持ってないでしょそんなの…
「で、どちら様でしょうか…？」
「えーと、特に無いんだけど…一応今はA
って呼ばれてるよ。」
Aって…
「今日、城田君が連れてきてたリスと同じ名前
…？」
「あー…、それ、私だね。」
「えっ？」
いやどう見ても人間でしょ…
「えーと、その顔は信じてないみたいだから、
証拠を見せればいいのかな…？」
そう言うと、少女は日なたの方へ行った。すると…
ぽひゅ
という音と共に、少女が今日学校で見たリスに変わった。
「えっ、人間…じゃないよね？」
「うん、吸血鬼。」
「吸血鬼！？」
それって、前に綿貫君が言ってた…
「あ、心配しないで。君の血を吸おうとか考え
てないから。
今の所は…だけどね。」
そう言って、Aちゃんは笑った。
「で、君の名前は？」
「あっ、えっと…鈴原 詩音です。」
「詩音さん、さっき言ってた言葉、もう一度言ってくれる？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うましか三平 | 作成日時：2017年6月1日 17時
