0、走馬灯って本当にあるみたい ページ1
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はい皆様こんばんは。実際おはようでもこんにちはでもなんでもいいのですが、そんな事より聞いてください。
私、田中Aは奇しくも18歳という人生の絶頂期で交通事故で死んでしまいました
ワア、呆気な〜い!
本当ね、その通り。
まあ前世に恨みや執念があった訳でもなく(それどころか死を迎えられて喜ばしいというか)
丁度人生に価値を見いだせなくなっていた時期だったから、これまた悲しくも何ともありませんでしたね、まる。
それでこう、「あ、人間って簡単に死ぬんだなあ」と相田み〇をさん風に自分を上から眺めていたわけです。
お腹が痛かったことしか覚えてないけどな?
あー確か、暴走した老人風情の車に突っ込まれたんだけっけな〜〜???
せっかく新作コスメを手に入れた帰りだったというのにね。ちゃんちゃん。
まあ駆け寄ってくれた男の人がイケメンだったから悔いはないのでおけまるぴっぴいえーい(棒読み)
って感じですよ。
まあその後葬儀があって家族や友達が泣いてくれて……こう、このまま成仏できる!!
なんて、天に召されるように目を瞑ってね??
まるで天使においでおいでされているようにね??
いくわけですよ????
ところがどっこい、突然の気持ち悪さで胸が疼いて「うーうー」って唸っていたわけですよ。
なんかこう、不思議だなあ、おかしいなあ……と
全身を悪寒が襲っているわけですよ…(稲川淳〇風)
それで
魘される気分から解放されて、ハッとした時だよ
そしたらどう思う???
目を開けたら、何故か縛られ
沢山の黒ずくめに見下ろされているではないか
皆が皆私に熱い目線を送ってくるので「あらやだなあに?はあと」なんて笑ってみせたけど
いや、スルーはきちいよ
あはは、……はは
で、とりまどういう状態????(早口)
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作者名:今日もずる休み | 作成日時:2019年8月4日 18時