【東卍】生まれ変わった“私”の救出劇［３］

６３話 ページ3

武道side


＿11月の後半(原作と少し変わります)




俺は未来に戻って、直人と会っていた。


血のハロウィンは終わったし、まだまだ課題はあるけど、今日はその事で直人と会うのではない。


今日直人と会う理由は、”成瀬リン“についてを調べてもらったからだ。




武道 ｢直人、リンちゃんについてを教えてほしいんだけど……｣



直人 ｢あ、武道さん……成瀬リンについてですね。

単刀直入に言います。成瀬リンは………………｣





”存在していません“





武道 ｢……え？｣



直人 ｢まず、武道さんのおっしゃった、成瀬リンという人物の戸籍がありません。

そして、偽名の線を考えて他の名前で探してみましたが、見つかりませんでした｣



武道 ｢え？…………戸籍が……ない？｣



直人 ｢“成瀬リン”という人物は該当していませんし、まず、リンという名前で、中学生頃の年齢の人が2005年の東京付近に居るという情報がありません｣


武道 ｢じゃ……リンちゃんは……でも……｣



直人 ｢これで三つの可能性が出てきます。

一つ目は、”成瀬リン“がタイムリープの影響で生まれた、本来なら居ない存在のパターン。

二つ目は、“成瀬リン”が戸籍が作られないような環境で生まれた、もしくは、裏社会(・・・)出身のパターン。

三つ目は、“成瀬リン”が何か秘密を握っている人物のパターン｣



武道 ｢裏社会…………秘密を……握っている……｣



直人 ｢まだ確信は得られませんが、成瀬リンは警戒対象としてみて良いでしょう。

もしかしたら、東京卍會についての重要人物の可能性もあります｣



武道 ｢分かった……ありがとう、直人｣



直人 ｢いえ、僕自身も姉の友人を疑いたくはありません……｣




“成瀬リン”なぁ…………




リンちゃん、君は一体…………



.

６４話→←巷で話題の不良について

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す