番外編 カランコエ ページ39
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彼女と出会ったのは、春の訪れを感じさせる、暖かい日のことだった。
彼女は、小さな子供だった。
彼女は、小さな大人だった。
彼女は、子供にしては落ち着きがあった。
彼女はまるで、大人が子供になったようなそんな雰囲気を感じた。
彼女は、賢かった。
得意不得意はあるものの、最後には全て答えを導いていた。
彼女は、優秀だった。
保育係として、初めて任務を入れたとき、彼女はしっかりと───ちゃんの保育をした。
とても優秀だった。
本当は別の仕事もさせようとしていた。
でも、それは───ちゃんが嫌がったため止めた。
───ちゃんは嫌がった。
一人の保育係の彼女が自分以外の任務を受け持つことを。
彼女は、それほど優秀だった。
彼女の長所を引き出すのに、保育係はピッタリで、彼女にとって、保育係は天職だった。
「あの頃の思い出、まだ忘れていないよ」
カランコエの花言葉
「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「あなたを守る」「おおらかな心」
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作者名:シザンサス x他1人 | 作成日時:2020年7月26日 18時