【njsj】お嬢様は“こんばんは”と言う［２］ (ページ43)

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○私とワタシページ43

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『ワタシは、水樹リン』

『私は、一葉リン』

『なんで、ワタシって死んだんだっけ………』

『………』

明那「リン。ご飯食べなよ」

『うん。わざわざごめん』

明那「良いよ。それより、引っ越しおめでとう！！」

『ありがとう。兄さん』

明那「俺と家、前よりも遠くなったね」

『そうやね。もう兄さんにお世話になるのも控えようと思って』

明那「え、なんか悲しいんだけど！！！」

リン、もう独り立ちするの！？

兄さんいなくて大丈夫なの！？

そう騒ぐ兄さん。私だって、もう大学生だからね。一応。

私は今、19歳。今年で20歳。

私が兄さんから離れる理由。

それは、独り立ちするというのもあるが、"魔"が兄さんにくっつかないかが心配だからだ。

弦月によると、ワタシは"魔"によって殺されたらしい。

その魔は、他のものとは違って、前世で殺した人、執着した人を来世でも執着するという珍しく、新種のものらしい。

ワタシはそれに当てはまる。

現に私は、魔から執着を受けている。

弦月が教えてくれた。

だから、私は兄さんから離れなくてはならない。

魔が最も執着するのは、前世で執着した人──ワタシで、

魔が最も攻撃するのは、執着している人にとって大切な人──兄さんだからだ。

明那「………俺はリンが教えてくれるのを待ってるよ」

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作者から

お話がだいぶ埋まったので、続編に行きたいと思います。

皆様、お気に入り登録やご愛読ありがとうございます。

これからもどうかよろしくお願いいたします。