一度でいいから、脳筋パーティ以外で攻略したい。(ホントマジで！) ページ31
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...
「魔力はどうやってとるの？」
「召喚で漏れだした魔力を使ってだろうよ。自壊の術式程、魔力を必要としない術式はない。それに、最適化されてるから...魔術師一人分で足りる。一般人なら3人くらいだな。」
「何で、こんな酷い事を。」
「さぁな、頭の可笑しい奴らの考えまで分かりたくねぇよ。一つ、言える事は、この国を何とも思ってない野郎が考えた計画だろうよ。」
「そんな、」
「...ハッ！？アタシ達じゃないよ！！何とも思ってないけど、滅ぼすとか考える程執着無いよ！」
「分かってるよ。それに、恐らくだが、お前達、吸血鬼も利用されてる。」
「えっ、」
「街の住人の魔力でも足りない場合の保険として、クソ程、魔力値の高いお前達を呼んで保険にしたんだろうよ。」
「何それ！本部の吸血鬼がそんな事許す筈ないじゃん！心を読む吸血鬼だって居るのに！」
「推測は三つある。一つは、全く関係の無い人物に依頼を出す依頼を申し込む。すると、心を読まれても分からない。二つ目は、吸血鬼のお偉いさんは知ってて敢えて、送った。三つ目は相手が心を読まれない対策をしてた。」
「待って！１と３は兎も角、２が事実なら。」
「ああ、お前らの班がお払い箱、若しくは、吸血鬼の中に裏切り者が居る。」
「...」
「...」
「二人とも、そんなにショックか？片方は居場所を奪われ、使命さえまともに出来なくて、彷徨う女。もう片方は、吸血鬼として個体値が高いが、頭がパッパラパーの吸血鬼としては有るまじき、怪力女。災害級の境遇を持ってるのにこれ以上増やすのか？」
「...まれ..っ！」
「...」
「正義大好きな姫さんから聞くんじゃなかったな。最悪の国じゃない。災難な国だよ。皇帝は馬鹿、貴族はクソ、市民は鈍感。救いようがねぇよ！この国は！始まる前から終わってる！」
「黙れ！A！！幾ら君でもそれ以上の侮辱は許さない！」
「あ？侮辱？事実だろ？守護対象すらまともに守れない、無能守護者。最悪の状況下で他人の心配できるのか？ホント、しあわせな野郎だな！おい！」
「守りたいと思う気持ちの何が悪い！」
「悪いに決まってんだろうが！力もねぇ癖に守るだ？甘ったれんな！自分すら守れねぇような奴に他人なんて守れるか！」
「っ！！」
「もう良い。好きにしろ。俺は俺のやり方で動く。もう、アンタには頼まねぇ！」
ﾊﾞﾀﾝｯ!!
「私だって、強くなりたいよ。」
夏は、お腹が冷えないように冷たい物を摂取しよう→←最近、誤字が多いので誰か何とかしてください
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作者名：ノウス | 作成日時：2019年6月1日 23時
