数打ちゃ当たるが威力は補償しない ページ29
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...
「依頼？」
「うん。何か何処かの国お偉いさんがウチの里に依頼して来たらしくて、アタシ達はそれをこなしてるだけ。」
「内容は？」
「期間指定無しの国の侵略。」
「左遷じゃないか？」
「うぅん。全然。気分屋が多いからね。ウチの班。」
班編成だったのか...
裏がありそうだな。全員気分屋、それでいて期間無し。
召喚陣の魔力不足を補う人員なんだろうなー。しかも、襲わせるのは魔力が少なくて、吸血鬼達があまり好まない太めの貴族ばかりだ。
そして、衰弱してる所に召喚陣の魔力供給の強制算出と来たもんだ。証拠隠滅にも、うってつけの人材選びだな。
召喚陣を作った野郎はかなり慎重らしい。
捜索目的と専門の知識が無いと分からない布陣だ。
生憎、俺は国の観光兼、改善を目標にしてるからな。残念ながら分かっちまう。
圧政を見逃せる程、俺はこの国から金を貰ってないし、そこまで信用してない。外堀の兵士達のような連中は結構真っ直ぐで信用できる。
「ねぇ、もう一リットル！」
「悪い、夜にやる。今は、腹ごしらえと、休眠が必要だ。」
「ふーん。やっぱり、人間って面倒だね。」
「だからと言って、眷属になるつもりはないぞ？」
「それは、分かったよ。事情も、何となくだけど、」
「そう言えば、仲間の所に戻らなくても良いのか？」
「？？？」
「いや、昨日の。」
「ん、嗚呼、あの吸血鬼は非番で、偶々会って狩りしてただけだから。」
非番...あるんだな。
「じゃ、実質単独行動なのか？」
「そだね、指令が入らない限り、アタシ達は自由だよ。」
「指令ってどう受け取るんだ？」
「えっとね、こう、頭にビビビビッって来るんだよ。」
「ね、念話か何かか？」
「そう！それ！」
「やり方分かるか？」
「確か、アタシ達特有の何かだとは思ったけど...ん〜。」
「簡潔でいい。分かるか、分からないか。」
「分かんない！」
「よし、分かった。後は、そうだなぁ。聞いた時に教えてくれ。」
「分かった！」
──────
「情報収集って言ってもなぁ、私に出来る事って精々、式神を使って、辺りを見回す位だし、潜入とか得意な子達じゃないんだよなぁ。」
ガヤガヤガヤ
「それにしても、此処は活気があるなぁ。スラム街だったよね。」
そこら中から、「安い」「お得」と言う言葉や、物価値下げの交渉をしているのが見られる。
「私、聖門からあまり出た事ないから、困るんだよねぇ。こういうの、」
最近、誤字が多いので誰か何とかしてください→←普通の祭りより、ゲームの会場イベントの方がワクワクするのは、ヲタクだから？
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作者名：ノウス | 作成日時：2019年6月1日 23時
