青い電脳データの人って凄いよね。 ページ2
............
...
「ねえ、君いくつ？私と同じくらいだと思うんだけど。」
「...」
なんだコイツ、さっき自己紹介し終わったばかりで、初対面の筈なのに、スゲーグイグイ来る。
内の個人情報に土足で入ってくるんだけど。
確かに、案内して貰うのはありがたいよ？うん。
でもさ、
「好きな人とかいる？友達は何人いる？私はいっぱいるよ〜好きな食べ物とかある？」
喋んの止めてくんね？
────
「で、婆さん、俺達は何をしたら良いんだ？一通り何でもできるが、」
「では、狩りを手伝ってくれるかい？」
「ん？でも、此処の動物達はかなり隠れるのが上手いぞ？」
「心配には及ばないぞ？坊主。」
この集落で聞いた中でも一段と低い声が聞こえ、後ろを振り返ると、お稲荷さんが、あ、いやいや、俺の二倍近く身長のある男が立っていた。
「貴方は？」
「こやつは、カーネル。この集落で一番狩りの上手い男じゃ。」
「おいおい、ばあちゃん、俺はそんな大したもんじゃないって。」
っと少し独特の間を使い話す男は、狩りと言うよりかは、命を刈り取る方が合うような顔立ちだ。
民族衣装に身を包みながらも、その気迫は隠しきれていなかった。
「まあ、聞いての通り、この、おっちゃんと狩りをするんだ。坊主、少しの間だと思うがよろしく頼む。」
全く、カーネルという名の人はどうしてこうも、凄そうな人ばっかりなんだろうか。
────
「いいか？狩りの基本はまず相手を見つけ、生態を知る事が肝心だ。」
「それは分かるんですけど、上手くいかないて、そもそもどういう動物が住んでるかすら分からないんですよ？」
「此処の動物はな、馬や羊を除けば、大抵、土の中に居るんだ。」
「え？」
「奴らは夜行性で昼は寝てるから今がチャンスだ。」
「は、はぁ。」
「どれ、おっちゃんが手本見せちゃる。」
と、カーネルは、草原で草の少ない場所に行き、突然、地面に腕を突っ込んだのである。
「か、カーネル？！」
「お、捕まえたぞ〜」
っと嬉しそうに地面に突っ込んだ手を引き抜いた。
そして、俺が見つける事のできなかった動物が姿を表したのである。
「兎？！」
そう、灰色にしては少し黒みがかった色の兎であった。
「ああ、だが、気をつけろ、見た目に反してコイツは肉食。大抵の襲撃事件はコイツはが犯人だ。」
「ホントだ、牙がある。」
「よし、今日は、必要な分を狩って、残りは帰り道に説明しよう。」
空から降って来る物は大抵、厄災→←恩は恩で返そう。その人にとっての仇にならないように。
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作者名：ノウス | 作成日時：2019年6月1日 23時
