平穏って知って…わかったもう君には聞かない！

上には上がいます。この日から太宰は問題児と呼ばれなくなりました。 ページ11

「いやぁ、ごめんね、窓に続いて床まで壊しちゃって…。」
アハハ…。と笑う私に対して
「別に気にすんなよ！俺もたまに重力操作間違えて壊すからな！」

太宰は伸したスクアーロとクレーターな床を見て冷や汗をかく。
スクアーロの突っ込みの後なにがあったか…

まぁ、そう言うことである。

「そういえばフルネームを言ってなかったね。私はA。樋口A。」
「その姿は、異能力かい？」

「？あぁ、解いてなかったか。」
元の姿に戻り話を続ける。

「そうだよ。戦闘能力を強化する異能だ･･うわっ」
グラリと世界が回り、尻餅をつく。

体力の消費が激しいな。
「大丈夫かい？」
「あー。大丈夫。この異能、体力消費が酷くてね。」

手を差し伸べる太宰。
イケメンかよ。

「ありがとう」
よっと立ち上がる。
「おーい。太宰、A。」
「「？」」

「コイツどうする？」
中原君が鉛筆でスクアーロを突く。
「うーむ。」

ゆっくりスクアーロに近づき、言う。
『シノがッシノがキッチンに！！』
「なにッ！？」
ガバッと立ち上がるスクアーロ。

「すげー。起きた。何言ったんだ？」
何も考えず、子どもらしい発言する中原君。

「Aちゃん。前にスクとあったことあるの？」
と核心を突いてくる太宰。

この日から何かと絡むことが増える4人である。
スクアーロとの再会、太宰、中原との出会いはこんな感じだった。

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