平穏って知ってますか？【REBORN!×文スト】ザンザス→樋口成り替わり

名前の無い子 ページ22

…失敗したなァ。

乱歩さんに会いに行っただけなんだが、
失敗した。

こんな事なら、織田作も連れて来るんだった

「Aちゃん。 元気だったかい？」
「数秒前までは、元気だったよ。」
「猫被らないんだね」
「無駄な事はしません」

「私に御用ですか？森先生」

…失敗した……。
予知したかの様に、乱歩さんの居ない公園
その内来るかと、ブランコに乗っていた。

そして、悪魔が来た。
エリスさんは、可愛らしく笑っている。

「最近、子供を拾ってね」
「此処、数ヶ月に何があったんですか…」

「面白い子達だよ。頭の良い茶髪の少年、それと同い年の蒼い目の少年。」

…太宰さんと中原さんか。

「あと、長い銀髪の子」
「⁉」

いや、驚きはした…。
顔には出していない。
違うかも知れないし、いや、違うだろうし。

「特に、銀髪の子が凄くてね。剣技はマフィアでもトップと言ってもいい」
「…」

「でも、いかんせん、言うことを聞かなくてねェ」
「それは、それは」

困ったよ…と笑う森先生。
控えめに言うと、死にたい。

「『ボス以外の命令を聞くつもりはねェ！』って言うんだよ。私、一応マフィアでもランク高めなのに」

頭を抑えたい衝動に駆られた
(何やってんだよッカス鮫ェェェェエエ！！)

認めるよ。スクアーロだよ。其奴。
ホント、何、面倒起こしてんだよ。

そんな、荒ぶった心を隠し
「少年達に名前ってあるの？」

「いや、まだ無い。と言うか…孤児？」
「名前、付けてあげれば？懐くかもよ。犬みたいに」
「確かに、無いと不便だしねェ」

よし、森先生。わかっているだろうな！
「どんな名前がいいと思う？」

話が早くて助かるよ
聞いてくれると、私は信じていた！

「うーん。茶髪の子は太宰治、蒼眼の子は中原中也、銀髪は…」

悪いな、スクアーロ。
駒になって貰う。

「S・スクアーロ」
「何で外国名？」
「なんとなく」

テメーが撒いた種だ。
大いに混乱し、自力で回収してくれ給え。

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