キ ス の 意 味 っ て ((∞))

瞼 に キ ス * ページ3

安田side

A「好きです、付き合ってください、」


顔を真っ赤にして下を向きながらそう僕に言う

貴方はとても可愛かった。


僕に告白してくれたのは1つ上の先輩、

A先輩。


すっごい綺麗で、前から僕も憧れていた。


安田「あの、考えさせてください、」

そう言うと先輩は嬉しそうな笑顔になった。



次の日から先輩は、僕とすれ違うと

手を振ってくれたり、ﾆｺｯて笑ってくれたり、


ほんま、こんな幸せがあってええのかってぐらい。



当然、周りの友達にも羨ましがられるわけで。

それに対して僕は笑って軽く流す。



そして3日間考えた結果。

僕は先輩に返事をしようと思う。



安田「あの、」

A「返事、しなくてええよ、」


…え?


安田「あの、なんで…」


A「安田くんのこと見てて分かった。好きな人、おるやろ、?」


そう言って哀しそうに笑うA先輩はすごく

綺麗だった。



安田「…すいません。」

A「ええのええの、！あたしが告っただけやしね、笑」


そう言いながらどんどん涙目になるA先輩。


安田「A先輩にはもっとええ人がおりますよ、」

A「ふは、ありがと、笑」


涙が溢れてきそうな貴方の目の瞼に、


そっとキスを落とした。



A「…そんなことされたら期待しちゃうって、」


そっと呟いた貴方の声は、

聞こえないフリをする。




憧れはいつまでも、憧れのままで。





安田((瞼にキスした意味、先輩ならきっといつか、分かってくれる))







ドウ ケイ[憧憬]

憧れること

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