135話 ページ41
葵「あんたには分かんないよ……好きな人を取られる気持ちが」
陽「え？」
葵「勇次郎くんはね、サイン会の時に落ち込んでる私を励ましてくれたの。誰も味方のいなかった私に！」
勇「え……」
葵「だからアイドルとか関係なしで好きになったのに！横から急にあんたが奪っていったの！」
葵「ずっと好きでやってたことなのに……勇次郎くんを傷つけることになったのは謝る」
葵「勇次郎くんごめんなさい」
勇「いや、いいよ。俺にも問題があったんだね」
陽「そんなに好きだったんだ……」
葵「そうよ。だから幸せそうなあんたを見てたら憎らしくって……！」
勇次郎が葵ちゃんの頭を撫でる
勇「ごめんな山本。気づかなくて。」
勇次郎……
私の嫉妬心が出てしまう……
だめだめ！今は出るな！
陽「ごめんなさい……葵ちゃん」
葵「もういいのよ。勇次郎くんは何をしてもあなたから離れないもの」
勇「うん。どうしても陽愛から離れなれない、依存いてるみたい」
葵「勇次郎くん……」
勇次郎は葵ちゃんをそっと抱きしめてあげる
！……いや、だめだめ！
勇「ごめんね2人とも俺のせいで」
葵「違うよ勇次郎くん」
陽「大丈夫だよ勇次郎。私は」
勇「これからは俺と仲良くして欲しいな」
葵「いいの？」
陽「い、いいよ！喧嘩はしたくないもん！」
勇「じゃあ帰ろっか！陽愛」
陽「うん！じゃあ葵ちゃんまたね！」
葵「うん……！」
〜帰り道〜
やっぱりやるせない気持ちがこみ上げる
勇「大変だったねここ1ヶ月」
陽「うん。中2の記憶が1番楽しいかも」
勇「なんで？」
陽「皆がお兄さんお姉さんに見えて新鮮だった」
勇「そっか。ってなんでそんな怒り口調なの？」
いつのまに！？
陽「なんでも〜」
スタスタと先を歩く
すると腕を掴まれる
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作者名：kerota | 作成日時：2018年8月19日 2時
