勇次郎との恋愛

24話 ページ26

〜怪談〜side陽愛

怪談が始まってしまった。
今はみんなそれぞれの布団の中にいる
ちゃんと言えばベッドの上に座って布団をかぶってるって感じかな

南「ではわたくしから」

ひ「はいぃ」

南「私は……夜道を車で帰っている時でした。少し先の方に女の子が佇んでいるのです」

無理無理！

南「通り過ぎて五分くらい走っているときでした」

ﾄﾞﾝｯ
急に背中を押された

陽「きゃぁ！！」

陽愛以外「「「「シー！」」」」

勇次郎のやつ！押してきて！

南「なんとその女の子が助手席に乗っていたのです」

陽「……うぅ」

勇「泣いてるの？」

陽「だって……怖い」

勇「最初から言えばいーじゃん。ほら」

勇次郎が後ろから抱きしめてくれる。
包み込まれて安心した

こういう時って前より後ろの方が怖いよね

でも、……前も怖い

陽「勇次郎……普通に抱きしめて？」

勇「！……おいで」

陽「うん……」

勇次郎は背中をトントンしてくれる

南「陽愛大丈夫？」

陽「うん。続けていいよ……」

本当は嫌なんだけどね
でも、言ったら迷惑だよね

勇「あ、俺達だけ抜けていい？」

ひ「そうだね。和室って襖閉じたらこっちの声聞こえないしね」

勇「ありがとう。また落ち着いたら参加する」

赤「おっけーい」

ﾊﾟﾀﾝ

陽「ありがとう。勇次郎」

勇「真っ暗なのは怖くないの？」

陽「怖いよ？だけど勇次郎がいるから大丈夫」

勇「……ん」

陽「ん！？……は……んん」

キスされてる……！

勇「ん……ちゅ……はぁ」

息ができないよ！
リップ音と水音が部屋に響く

聞こえてるかもしれないのに！

羞恥心で頭がくらくらする。

陽「ん……ゆ、じろう……」

勇「ん……なに」

一旦唇が離れる

陽「はぁはぁきついよ」

勇「ごめん」

陽「急にどうしたの」

勇「赤原のこととかで限界だった」

陽「ごめんね」

勇「明日も早いし寝よっか」

陽「うん、抱きしめてくれる？」

勇「いいよ。ほら」

そう言って後ろから抱きしめ手も繋いでくれる

陽「おやすみ勇次郎」

勇「ん」

触れるだけのキス

陽「なに？おやすみのキスとか言うやつ？」

勇「かもね。じゃおやすみ」

陽「うん……。」

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