姉と弟AnotherStory

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寝不足と恐怖が相まって、何も考えられへんまま教室にふらふら戻る。









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「これなんやーっ？友達おらへんのに彼女か？笑」


「だいきくんへ、やて。笑わせるわ」


「でもこの女頭弱そうやな笑

陰キャにはキモイ女が付くんやの笑」








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えっ、？







教室に入ったら聞こえてきた言葉。









サッと血の気が引く。







無我夢中で机まで走ると、勝手に俺の予習ノートがリュックから取られてた。






そこまでは想定内なんやけど、その中に昨日の手紙が挟まったまんまやったらしい。






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最っ悪や。






なんでこんなことなってしまうんやろ、俺って。




なんで姉ちゃんまでバカにされなあかんの。









感情がごちゃごちゃになって、目の前が滲む。






嫌や、泣きたくあらへん。



その一心でしゃがむ。









「あー、お前陰キャ泣かせたー、笑」


「えっ、泣くとかキモすぎん？笑」









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「おーい、1組の人、今日の体育外やって！」







「お、ノゾムやん！いい所に来たわ。



お前にもおもろいおもちゃ教えたる笑




でも今泣きよっておもんないねんな笑」







ノゾム...？





あいつに目付けられたら終わりや。

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