姉と弟 (ページ25)

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あれは、体調を崩して1週間くらい経った日だったかな？

その日も小さい発作で目が覚めて、薬飲んで、また寝て、昼前に起きるっていう生活をしてた。

そしたらいきなり電話かかってきて。

その日お父さん仕事行ってて、家に神山さんがいてくれたから、お父さんからかな？と思ってみたら

なんと藤井くんから

もしもし、？

あ、出た。もしもしA ？

お前、俺との勝負忘れてないよな？

え、藤井くん体調大丈夫なの？

入院してるんじゃないの？

いや、俺昨日から復活して学校来てんねん。

でもお前おらんから、死んだんか思って電話してみたんよ

いや、復活とか聞いてない。てか学校行きたい。

大毅くんから抜かされるのは時間の問題になってきたんだよね。

バカにされないためにも勉強しなきゃ。まじで。

絶対勝負負けないから。明日は行けたら行く。

おう、俺も死なんように頑張るわ笑じゃ。

神山さんに電話の内容聞かれて、藤井くんとの勝負の話をしたら笑ってた。

その勝負俺も入れてやー

なんて、神山さん死ぬ予定ないじゃん笑

.

その日の夜、大毅くんと絵本を布団の中で読んだ。

あ、ちょっと胸ちくちくするかも。

大毅くんに言って、膝から下ろそうとしたけど、急に痛さ増して、座ってられなくなった。

大毅くんを膝に乗せたまま後ろに倒れ込んだから、大毅くんびっくりして目を見開いてる。

大丈夫すぐに治まるから。

そう言ってるうちにも、心臓は締め付けられて、左半身全部が痛くなってきた。

なんか冷や汗も出てきたし、これやばいかも。

大毅くん、お父さん呼んで。

こう言えたか分からないけど、気づいたら意識を飛ばしてた。