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私は生まれつき心臓が悪いらしい。
ていうか、私は不良品の心臓しか身体に入ってたことないから良いも悪いも知らんけど。
だから中学入るまでずっと病院暮らしだった。
1番古い記憶は白い部屋の中の私の泣き声と桐山先生の困り顔。
これ多分だけど診察かなんか嫌がってるよね?笑
あとこれも覚えてる、
点滴頑張ったらお父さんが抱っこして頭撫でてくれたこと。
私髪質だけお父さんそっくりだから、さらさらつやつやなんだよね。
今はピチピチだからいいけど、歳とったら絶対はげるよね?
お父さんみたいに、とか言ったら殺さそうだけど笑
大事な話はそこじゃなくて笑
なんで中学生になって病院を抜け出せたかってとこ
私はうっすらとしか覚えてないんだけど、丁度小5くらいの時、新しい心臓弁の手術がされるようになったらしくて。
桐山先生は身体でかいけど意外と慎重派で、とか言ってたらまた怒られるわ笑
そうそう、慎重派だから新しい手術とか研修には行くらしいけど、実践するのはずっと先って考えるみたいで。
実はこの手術提案したの桐山先生じゃなくて、お父さんなんだよね笑
お父さん何者って感じ笑
得意のインターネットで見つけたらしくて。
ちゃんと仕事してるのかな?
ネットサーフィンばっかしてんじゃないの?
まあ、でもお父さんと桐山先生のお陰で無事手術大成功!やったぜ。
これあとから聞いた話なんだけどさ、成功率50%だったらしいよ。泣けるよね?
それから術後経過とかリハビリとかでなんやかんや時間経って、中学入る前に退院した。
その頃だったかな?お母さん亡くなったの。
多分そうだ、私の初退院のときはもういなかったし。
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作者名:ほうじ茶 | 作成日時:2019年10月31日 0時