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・you
向井「ちゃんと目見て?」
「絶対にいやだ」
みんな茶番劇だと思って私と向井のやりとりをニヤニヤしながら見ているが私にはわかる。こいつはガチな顔をしている
ここで裕翔くんの「道端でおっぱじめちゃったの?」が頭をよぎる。このままじゃ「楽屋でおっぱじめちゃったの?」バージョンが生まれてしまう
向井「こっち来て?」
「うわっ…」
頭で色々と考えていると痺れを切らした向井に腰を引き寄せられてしまう。そろそろ誰か助けてくれていいんじゃないの!?
向井「Aちゃん髪の毛サラサラやね」
「っ…やめてよ」
受け顔のくせに恋愛漫画の主人公みたいなことをするなと叫ぶ気力は私にはもう残っておらず、ましてやメンバーに助けてとも言えなくなっていると髪と頬を撫でられたのちに顎に手を添えられる
「…いい加減にしなよ?」
向井「俺、役に入ってるからわからんよ」
畜生!これがまかり通るならやまいのくらい実現してくれてもいいよね!?そう思うよね!?
「…やだ」
最後の力を振り絞ってSOSを飛ばしたのとほぼ同時のことだった。腰に回されていた向井の腕を振り払って今度は私のお腹に腕が回ってくる
「やまちゃん…」
私を後ろから抱きしめるように引き寄せたのは今まで散々興味のない顔をしていたやまちゃんで最高に不機嫌な顔をしている。毎度毎度なぜ相手が私なんだろうと頭をかきむしりたくなるが助かったのは事実でしかない。
山田「向井、それはだめ。俺たちの」
向井「…結局それかい、兄さん随分DV男やな」
「それな」
山田「台無しだから黙ってな?」
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