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・you
「あ!なんでまた腕掴むの!?次押し倒したら蹴り上げるからね!」
伊野ちゃんの悪ふざけを私なんかに止めることはできずやっとの思いで逃げ出したのに結局また腕を掴まれて引き寄せられてしまう
伊野尾「よいしょっと」
「…なんでそういうことばっかするの」
伊野尾「へえ、抱きしめると大人しくなるの可愛いね」
たしかに押し倒したら蹴り上げると言ったが抱きしめていいとは言ってない
伊野尾「…心音バクバク言ってる」
「怒って血圧上がったから」
伊野尾「緊張してるんでしょ?俺にどうされちゃうんだろうって」
若干掠れた声で耳元で囁かれるとついなんでも正直に答えてしまいそうになるが済んでのところで答えを捻じ曲げる
「そんな心配してるわけないでしょ」
否定はしたもののこうなってしまった伊野ちゃんにどこまで言葉が通じるか、どこまでが本気なのか見当がつかず内心こいつの常識はどこまでの線引きなのだろうと焦っているところまで見透かされてしまっていた
「ほら、インタビュアーさんくるからいい加減にしてよ」
伊野尾「インタビュアー来なかったら続きしていいの?」
「…引っ叩くよ?」
伊野尾「はいはい、お姫様」
拝啓、蛍光緑の光くんへ
そろそろ限界です。私なんかよりよっぽどお痛がすぎるこいつをどうかお願いだから引っ叩きに帰ってきてください。
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