レンタル彼氏依存症。【シルバー】 (ページ1)

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【レンタル彼氏】ページ1

ママ………パパ………

私を、置いていかないで………

お願い………

ひとりにしないで。

『ぅっ…………』

もう、朝………？

眩しい朝日が頬を照らして、嫌気が差す。

今日は、何だか気分が良くない。

…………悪夢を見た気がする。

ふと、目覚まし時計を見ると、いい時間。

早く、支度をしなきゃ。

お腹すいたなー。

『ふぁあ〜』

速やかに、台所に行くと。

昨夜、飲み散らかした缶ビールだらけ。

気分が良くないの、これのせいかい………。

いい、いいんだ、いいんだよ。

酒を飲んでる時だけは、嫌なことも全部忘れられるから…。

二日酔いの所為で、何も食べられなかった私はクローゼットの前に立つ。

今日は、やばたん日だから。

【地雷系】で。

うん、明らかメンヘラ面でいこう。

鏡の前で満足していると、次はメイク。

ドレッサーの前で、思わず睨めっこする。

ううん、似合ってないことはないんだけどさ。

私って、メンヘラ？愛重い系の人種じゃないんだよねぇ。

私は、誰でもいいの。

愛してくれれば、誰だって構わない。

でも、一度も夜を過ごしたことはなかった………。

気持ちいいとか、快楽とかって………楽しいの？

おっ、そろそろ行かなきゃ。

『…………』

………早く着いちゃったみたい。

まだ、来ていないみたいだし。

暇潰しに、スマホを開くと。

え、なに………マジカメのトレンドが………

【戦争】………？

自分の生きている世界とは、不釣り合いな単語に目を見張る。

何か、世間的な話題だと信じて、見進めるけど。

明らかに、命のやり取りをする方の戦争だった。

私の国とは、無縁の国同士ではあったが。

…………戦いって、何のためなの…？

軍人の人は、国王の指示に仕方なく動いているのかな。

自分には、家族がいるかもしれないのに………？

関係ないからこそ、他所の問題にモヤモヤしてしまった。