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「―――ど、―――は……ける」
「え？」
試合が始まる直前、監督がウザかったので席を移動して剛陣さんと一星くんの間に座りなおした私は、一星くんが何か呟いた気がして聞き返した。
剛陣さんも聞こえたようで「なんか言ったか？」と訝しげに聞いている。
しかし一星くんの答えは何も無い、との事だった。
(空耳、か…………)
私達は特に気にすることも無くフィールドに視線を向ける。
……やはり、芝生は青かった。
「皆、相手は世界だ！
世界を相手に、サッカーやろうぜ！！」
「「「おおー！！！」」」
円堂さんの例の名言に皆が呼応したところで試合開始のホイッスルが鳴る。
それと同時にFW陣が攻め上がっていった。
試合を眺めながら、膝に肘をついてボーッと考え事をする。
(ついに世界と戦うのか……)
イナズマジャパンとして初の試合だ、この試合の結果は勝っても負けても先に響くだろう。
もちろん負けるよりも勝って欲しい。
しかし、なんだか嫌な匂いがするのだ。
何が、という具体的な根拠がある訳では無い。
ただ、何か―――――――――、
「あぁっ！」
マネージャーのつくしさんの叫び声で意識が現実に引き戻された。
その甲高い声につられてフィールドを見ると、私もその光景に驚いた。
韓国の選手達が日本の選手にかなりのラフプレーをしていたのだ。
少しのラフプレー自体は立派な作戦ともとれるが、あそこまで行くと悪質だ。
「んな…………」
ラフプレーを見ていると、一週間前の事を思い出して辛かった。
心なしか足が痛い気までしてくる。
私は思わず顔を顰めた。
「先輩、大丈夫ですか！？」
「大丈夫、大丈夫……」
そんな私を見た一星くんが心配してくれるが、笑って誤魔化しておこうと思う。
「本当に大丈夫ですか？顔青ざめてますけど……」
「ほんとに、大丈夫だよ、ありがとね」
これ以上続けると剛陣さんあたりが「体調悪いのか！？」と大騒ぎしそうだったので話を打ち切りたかったが、一星くんはそれでも納得いかなさそうに口を開いた。
「でも、」
しかしその時、悲鳴と落胆の声が聞こえて、私達は反射的に選手達の方を向く。
私はその光景に絶句した。
「え……」
――――円堂さんが守る日本のゴールネットが、無残に揺れていたのだ。
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なふなふ(プロフ) - いつも楽しみに読んでいます。よければお話したいです。 (2019年2月15日 22時) (
レス) id: 316b3c360a (このIDを非表示/違反報告)
皇帝ペンギンM←(プロフ) - SBBさん» 士郎ちゃん出たぁ! とてもよかったです ありがとうございました。次の更新 楽しみに待っています(笑) (2019年1月22日 18時) (レス) id: 1429768fb6 (このIDを非表示/違反報告)
SBB(プロフ) - 皇帝ペンギンM←さん» わ、ありがとうございます！受験終わるまで気が抜けません……。ぜひぜひいらして下さい！たのしみにしております！ (2019年1月21日 7時) (レス) id: 347b40d824 (このIDを非表示/違反報告)
皇帝ペンギンM←(プロフ) - SBBさん» おお!ありがとうございます。嬉しい限りです(笑) どうか体だけは気をつけて下さいね?では 失礼しました。ちょびちょび来ると思いますが その時はよろしくお願いします(笑) (2019年1月21日 0時) (レス) id: 1429768fb6 (このIDを非表示/違反報告)
SBB(プロフ) - 皇帝ペンギンM←さん» コメントありがとうございます！士郎くんですね！私もいつ出そうか決めあぐねていた所なので了解です！機会を図って出させて頂きますね！ (2019年1月20日 23時) (レス) id: 347b40d824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SBB | 作成日時：2016年6月22日 21時
