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(夜でも映えるこの真っ赤な中華服は………)
私の五感が告げている。
関わってはいけない、と。
私は静かに回れ右をし、部屋へと向かおうとする。
しかし、やはり趙金雲監督の声によって遮られた。
「Aさん？」
「………はい？」
「私のお願い、聞いてくれますよねぇ？」
異論は認めない、と言ったような笑顔で監督はこちらを見る。
(絶対に面倒事に巻き込まれる……！)
心ではそう確信しているのに、何故か体が動かせない。
私は前者には首を突っ込んでもいいと思ったが、後者は出来れば関わりたくない。
そんな私の心の中を知ってか知らずか彼は稲森くん達の方に振り返った。
「あぁそうそう。
勿論、貴方達にも行ってもらいますよ」
「どこにですか？」
「
「おつかい……？」
語尾にハートがつきそうな勢いで言い、ウインクをする監督に2度目の軽い殺意を覚えたのは秘密だ。
「お〜っほっほっほ、頼みましたよ〜！」
気がつけば監督は稲森くんに買う物リストらしきメモを渡し、返事も聞かずに帰ってしまっていた。
私は大きくため息をつく。
稲森くんと氷浦くんは流石雷門中出身とでも言うべきか、監督の無茶ぶりには慣れているのだろう、ただ苦笑するだけだった。
基山さんは監督の神出鬼没ぶりにまだ驚きを隠せていないのか1歩後ずさった体勢のまま動いていない。
(めんどくさい……)
面倒くさいとつい髪の毛を弄る癖で手を髪に伸ばして、私は自分の髪の毛がまだ濡れたままだということに気がついた。
もし仕方なく監督のお願いを頼まれてやるとしても髪を乾かしてからでないと風邪をひいてしまう。
「あ〜、ごめん、私まだ髪の毛乾かしてないや」
「あ、そっか。そういえばAまだ髪の毛濡れてるね。
じゃあ、ここで待ってようか？」
折角の稲森くんの提案だけど、私の髪はそんなに長くないから先に行ってもらっても追いつけるだろう。
「大丈夫。先に行ってて」
私はそれだけ言うと、今度こそ自分の部屋へ向かった。
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なふなふ(プロフ) - いつも楽しみに読んでいます。よければお話したいです。 (2019年2月15日 22時) (
レス) id: 316b3c360a (このIDを非表示/違反報告)
皇帝ペンギンM←(プロフ) - SBBさん» 士郎ちゃん出たぁ! とてもよかったです ありがとうございました。次の更新 楽しみに待っています(笑) (2019年1月22日 18時) (レス) id: 1429768fb6 (このIDを非表示/違反報告)
SBB(プロフ) - 皇帝ペンギンM←さん» わ、ありがとうございます！受験終わるまで気が抜けません……。ぜひぜひいらして下さい！たのしみにしております！ (2019年1月21日 7時) (レス) id: 347b40d824 (このIDを非表示/違反報告)
皇帝ペンギンM←(プロフ) - SBBさん» おお!ありがとうございます。嬉しい限りです(笑) どうか体だけは気をつけて下さいね?では 失礼しました。ちょびちょび来ると思いますが その時はよろしくお願いします(笑) (2019年1月21日 0時) (レス) id: 1429768fb6 (このIDを非表示/違反報告)
SBB(プロフ) - 皇帝ペンギンM←さん» コメントありがとうございます！士郎くんですね！私もいつ出そうか決めあぐねていた所なので了解です！機会を図って出させて頂きますね！ (2019年1月20日 23時) (レス) id: 347b40d824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SBB | 作成日時：2016年6月22日 21時
