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猫が9匹 ページ10

「うあ゛ーーーー……」









どうしよう、朝が来てしまった。学校に行きたくなさすぎる。赤札を貼られてる未来が安易に想像出来すぎるんだよな。









「私の居場所がなくなっちゃうぜ……」









はぁ、と憂鬱な気分になりながら靴を履き替え、自分の教室へ向かう。









……取り敢えず靴箱に赤札はなかった。あとは椅子に画鋲が貼られてないかチェックだな。









ドアの前で立ち止まり、深呼吸をする。大丈夫、いける、いける……。









……いややっぱ怖いわ!!!どうしよう帰ろうかな!!!!









ドアを開けようと伸ばした手を引っ込め、頭を抱えていると。









「……教室、入らないのかい?」









「え?」









私の少し後ろにいた神代くんに、そう声をかけられた。









……あれ?ていうか、今敬語……いや、その前に。









「……話しかけちゃいけないんじゃなかったの?」









純粋な疑問を神代くんにぶつけると、神代くんは「そ、それは、その……」と言葉を濁した。









「……気が変わったんだ。君になら、良いかなと思っ、て……」









「ち、違う!!!別に、変な意味じゃなくてね!!!そ、その、Aさんが特別だとか、そう言う訳じゃ……!!」









「何も言ってないけど……?」









1人で勝手にパニックになっている神代くんに冷静に告げると、神代くんはハッとした後、顔を真っ赤に染めた。









「だ、だからつまりそのっ……!!!駄目だ、これ以上話したらボロが出てしまいそうだ……」









はぁ、とため息をついた後、神代くんは深呼吸をして、「あの、ね」と言葉を続けた。









「君に、言いたい事があって……」









「うん、何?」









「そ、その、この間は、あの……悪かったね。僕もパニックになって、変な事を口走ってしまって」









「ああ、別にいいよ。あれは私が悪かったし」









「そ、それから、その……あ、あり、あり……」









「あり?」









「っ……!!や、やっぱり何でもないよ!!!Aさんも早く自分の教室に向かわないといけないんじゃないのかい!?」









「いや、私教室ここ……閉められた」









顔を真っ赤にしたまま、神代くんに教室のドアを勢いよく閉められた。









……え?どういう事???

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音蘭 - こんな作品があるなんてびっくりしました!凄く面白かったです! (12月4日 23時) (レス) id: 05d9330194 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - この作品最高です。大好きです。神作品をありがとうございます!!!!!!! (10月11日 23時) (レス) @page15 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
しずるちゃ(プロフ) - この作品が大好きです (5月24日 22時) (レス) @page13 id: ceaee015ba (このIDを非表示/違反報告)
赤坂(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (5月21日 18時) (レス) id: a636d9e24d (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 更新ありがとうございますっ!!! (2023年4月22日 18時) (レス) @page13 id: cdedb7c8a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いのしし侍。 | 作者ホームページ:!?  
作成日時:2023年3月10日 12時

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