猫が1匹 ページ2
高校生になって暫く経ったある日、うちのクラスに転校生がやって来た。
｢……神代 類です。よろしくお願いします｣
そう言って、軽く頭を下げる彼は、見るからに美青年だった。
実際、周りの女子のざわめく声が聞こえてくる。
｢そんじゃ席はー……Aの横が空いてるな。神代、あそこ座ってくれ｣
｢……はい｣
指定された席_____基、私の隣の席を見た神代くんは、苦虫を噛み潰したような表情をしたあと、重たい足取りでこちらへと来た。
………え、何。そんなに嫌？いやまぁ、確かに可愛い子の方が良かっただろうけど。
どこかモヤモヤした気持ちのまま、隣に来た神代くんに笑顔を向ける。
｢私はA A。これからよろしくね、神代くん。分からないことがあったらいつでも______｣
私が言い終わる前に、神代くんはチラリ、と横目で私を見たあと、こう言い放った。
｢……ご丁寧にどうも。けれど、僕は貴女と接するつもりはないので、ご心配なく｣
そして前に向き直り、真面目に先生の話を聞き始めた。
｢……は？｣
何、こいつ。
別にさ、私は可愛くないけど。
だからって、そんな言い方しないで良くない……！？
｢……最悪｣
これが、私と彼の出会いだった。
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音蘭 - こんな作品があるなんてびっくりしました!凄く面白かったです! (12月4日 23時) (
レス) id: 05d9330194 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - この作品最高です。大好きです。神作品をありがとうございます！！！！！！！ (10月11日 23時) (レス) @page15 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
しずるちゃ(プロフ) - この作品が大好きです (5月24日 22時) (レス) @page13 id: ceaee015ba (このIDを非表示/違反報告)
赤坂(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！ (5月21日 18時) (レス) id: a636d9e24d (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 更新ありがとうございますっ！！！ (2023年4月22日 18時) (レス) @page13 id: cdedb7c8a1 (このIDを非表示/違反報告)
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