2席目 ページ2
「お、きたな」
「七海」
その名前を聞いた瞬間、私の脳は完全に停止した。
・・・え、七海?ほんとに?
高校時代の同期で、個人的には苦手意識を持っている人の名前が出てきたが、彼奴はこんなとこ来るキャラじゃないしな・・・と思うことにした。
うん、あんな真面目で青春のせの字も知らなそうな七海が、こんなところ来るわけないよね、うん。
きっと同じ名前の違う人なんだよ。
「じゃー七海はここね!」
「え」
なんと七海は私の前の席に座ることになった。畜生、人がいないからってここ選んだの間違いだったか!?
とりあえず目線だけ下げておこう、うん、それがいい。
「じゃーA、改めて自己紹介!!」
・・・そうだった。そういえば私の順番だった。
ちら、と七海の方を見ると、お冷の入ったグラスがパキ、と音を立てていた。
あ、覚えてた感じですか・・・。終わった・・・。
「あ、え、えと、Aです。A A。よろしくお願いします」
しかしここで自己紹介しないのも他の人におかしく思われる。のでなんとか自己紹介は乗りきった。
もう一度ちら、と七海を見ると
私の方を凝視していた。
え、なにこれ、一種のホラーなんだけど。
すると、七海の隣にいた男性が気づいたのか
「どったの七海。・・・もしかして、この子タイプだったりする!?」
キャーと言って盛り上がる男性陣と、少しブーイングが起こる女性陣。
当の本人は青筋を立てて静かに怒ってる。
もうやめて!!まじで!!これ以上盛り上がらないで!!死ぬ!!!!
「どしたのA、顔色悪いね」
大丈夫?とすみれが背中を摩ってくれる。
うん、すごくありがたいんだけどね、目の前の男を退かしてくれないとこの体調は治らないかな!!
「ごめん、ちょっと気持ち悪くなっちゃった。帰るね」
「え、大丈夫?送って行こうか?」
「ううん、大丈夫。これ以上女性陣が減っちゃったら駄目でしょ」
心配そうな目で見てくるすみれをなんとか説得して、一人で帰ることに。
「じゃあ、また。何かあったら連絡してね」
「うん、ありがとう」
皆に断りを入れて、店を出た。
「よし、帰ろ」
そう言って歩き始めたとき
「待ちなさい」
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いのしし侍。(プロフ) - らいら@らむさん» 全然大丈夫ですよー!!一応コメント消しときました!ありがとうございました!! (2022年3月25日 0時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
いのしし侍。(プロフ) - らむみっくすさん» そうなんですね!教えて下さりありがとうございます☺️ (2022年3月25日 0時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
らいら@らむ(プロフ) - すいませんログインしてない状態でコメントしてしまいました...() (2022年3月25日 0時) (レス) id: 307fd0d364 (このIDを非表示/違反報告)
らむみっくす - コメント失礼します。⇩のプスメラウィッチさんはいろんな方の小説に行きbotみたいに同じこと言っているので相手しない方がいいかと思います💦 (2022年3月25日 0時) (レス) id: 307fd0d364 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年3月24日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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