その3 ページ10
「楽しかっ、た、なぁ。ヤンマ、色々、知らない事、教えて、くれるし」
「うるせぇうるせぇうるせぇ!!!さっさと離れろ!!!」
段々イライラが大きくなってきているのか、ヤンマの私を攻撃するスピードは上がってきている。
体中から血が出ている感覚がする。痛い。風が通る度ツンとする。口を開く度、血が出てきそう。
「でも、ね、ヤンマ」
「私、まだまだ、君とやりたい事、あるんだ」
「例えば、ね」
何とかヤンマの方を向いて、私はヤンマの唇にキスをした。
「・・・ッ!?テメェ、何しやがる・・・!!」
「いつも、ヤンマ、ばっかり、だったから。私だ、って、出来るんだよ」
「好き、だもん」と言って笑ってみせた時、ヤンマの手が止まった。
そして。
「・・・俺、こんなとこで、何して」
「・・・え」
「なっ、馬鹿な・・・!」
元のヤンマが、戻ってきた。
「ヤンマ、良かった・・・」
「A・・・?ッおい、お前、何でこんな傷だらけでッ・・・!!おい、しっかりしろ、おい!!!A!!!」
ヤンマが私の声を呼んでくれるのを最後に聞いて、私の意識は途絶えた。
「_______い、A、おい!」
「A!!!」
その声で目が覚めた時、周りは真っ白で、私の手にはチューブが繋がっていた。
「・・・ヤンマ?」
「ッ、A・・・!!もう、起きねぇかと・・・!!」
掠れた声で私の名前を呼ぶヤンマの手は、カタカタと震えていた。
「・・・戻ったんだね、ヤンマ。良かった」
「良くねぇだろ!!俺、お前をこんなッ・・・!!」
今にも泣き出しそうになりながら、ヤンマはこれでもかと言う程謝ってくる。
「・・・いいよ、別に。ヤンマにキス出来たし」
「おまっ・・・!!それは関係ねぇだろ!」
「ううん、ある。だって私、もう二度とヤンマに会えないと思ってたし」
「・・・じゃあ」
「もう1回・・・いや、何回でもしようぜ。俺もAも生きてるんだしよ」
少し照れながらそう言ってキスを落とすヤンマに、笑みがこぼれた。
大丈夫だよ、ヤンマ。
私も君を、何度でも守るから。
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スーパー戦隊ラブ(プロフ) - はじめまして。ニンニンジャーの天晴くんお願いしたいです (6月16日 22時) (レス) id: 4b934101be (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - はじめまして。リクエスト失礼します。ニンニンジャーの凪くんで独占欲強めの彼氏お願いしたいです! (6月14日 6時) (レス) id: 94e9869565 (このIDを非表示/違反報告)
kmmWSHHG1OxKdoJ(プロフ) - 失礼します!ルパパトの圭一郎くんのかいりくんでお願いします!夢主が敵に捕まってそれを助けに来るというシュチュエーションと夢主が体調くずして倒れてしまったシュチュエーションでお願いしたいです!素敵な小説ありがとうございます🎀💗! (5月14日 20時) (レス) id: afdfa33498 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - まだですか? (2023年5月5日 7時) (レス) id: 3a0c0b31f7 (このIDを非表示/違反報告)
奏可愛い(?■-■)(プロフ) - コメント失礼します。リクエストです。キングオージャーのギラくんで、夢主ちゃんが敵に捕まって、それを助けに来てくれる話をお願いしたいです。よろしくお願いします。 (2023年4月5日 5時) (レス) id: 5825403805 (このIDを非表示/違反報告)
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