彼氏に振られたから可愛くなったら口説かれ始めた件【呪術廻戦】

可愛くなって30日目 ページ32

｢ちょまってマジで痛いマジで痛い｣










悟に引きずられながらグラウンドに(無理矢理)戻る。











｢じゃーA復活したし、僕は帰るね｣










｢ちょおっと待てやお兄さん、話したいことがあんねん｣










ばいばい、と言って本当に帰ろうとする悟の腕を強めに掴む。










｢なんで関西弁なんだよ。んで腕痛ぇんだけどこのゴリラ｣










｢黙れ脳内チンパンジーが｣









｢はい死刑けってーい、覚悟しろよ｣










｢ちょまって怖い怖い、絶対ガチの目してるガン決まりしてる！！！！！！｣











徐々に迫ってくる悟と一定の距離を保ち、上手くパンダくんの後ろへ逃げ込む。











｢助けてくれパンダくん｣











｢あのとんでもない雰囲気醸し出してる先生に立ち向かう勇気はないわ。頑張ってAさん｣










そう言ってパンダくんは私をすすす…と悟の前に差し出す。え、嘘だろこいつ？？？？？











｢ははっ、裏切られてやんの！！ダッセェ！！！｣










腹を抱えて私に指をさしてくる悟。うわぁ、ムカつくぅ・・・。なんかの弾みでこいつの能力全部無効化されねぇかなぁ・・・。











｢いいもーん、私には棘くんがいるので！！｣










ねーと言って棘くんに抱きつく。えなにこの子いい匂いする一生嗅ぎたい。てっきりおにぎりの匂いがするんだと思ってた。











｢い゛、いくら！？！？｣











棘くんの顔が赤くなってる気がする。ふふふふふ、私の可愛さに目が眩んだか初心な男子高校生よ。











まぁ気持ちはわからんことも無いよ、私だって私に抱きつかれたら多分軽く失神する。











なんてくだらないことを思って油断していたのが間違いだったんだと思う。











｢クソブス、棘に迷惑かけてんじゃねぇよ｣










いつの間にか近くにいた悟に頭を掴まれましたとさ。











(私の頭)終わり。



















｢・・・・・・これ特訓再開すんのか？｣







｢多分しないと思う｣









｢め、明太子・・・｣

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