選手 セクハラ 逃げる【青監】

スキンシップが8回 ページ9

｢そういえば、お名前は？｣









｢糸師 凛｣









私の方をチラッとだけ見て、自分の名前だけを言った糸師くん。










｢糸師くんか。私は・・・｣









｢A、だろ。知ってるよ｣









まさかこんなイケメンに認識されているとは。流石に好きだ。私は糸師くんを攻略しようと思う。









｢嬉しい限りですね。まだ至らないところもありますけど、お手柔らかに｣









｢・・・あんた、高校生なんだよな？｣










｢え？まぁ、一応・・・？｣











｢何年？｣









｢え？2年・・・ですけど｣










何、なんか変なこと言ったっけ。ずっと敬語は使ってたはずだし、名字にくん付け・・・が不味かったか？









｢なら、別にタメで良いけど。俺1年だし｣









｢・・・え！？1年！？｣










突然大声を出した私に、驚いたように目を見開く糸師くん。









嘘だろ、この子年下？え？こんな大人びてるのに？？









｢最近の子怖い・・・｣









｢1年しか変わらねぇだろ｣










そう言って、可笑しそうに少し笑った糸師くん。ああ、確かにちょっと幼いかも、なんて。









｢高一で選抜・・・すごいね、糸師くん｣









｢・・・凛｣









｢え？｣










｢凛でいい｣










素っ気なく言っているように見えるけど、少し頬が赤く染まっていたり。










｢・・・可愛いね、凛くん｣









｢は？喧嘩売ってんのか？｣









｢ごめんなさい｣

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