選手 セクハラ 逃げる【青監】

スキンシップが2回 ページ3

｢はえー・・・デカい建物・・・｣









｢バカみたいに口開けてないで行くよ大バカ。ほら、こっち｣










｢あんた私相手なら何言ってもいいと思ってます？？？？｣









はぁ、とため息を吐いたあと、絵心さんに大人しくついていく。これもイケメンのため・・・。











｢じゃ、ある程度片付いたらここ来て｣









｢あ、はい｣









｢5分で来いよ｣と言った後、部屋へと戻って行った絵心さん。おいなんだコイツ。










｢さてと、荷解きしますか・・・｣










教えて貰った自分の部屋に入ったあと、少しずつ荷物を出していく。うーん、ちょっと多かったかな。










でもま、オシャレは大事だよね。イケメンばっかりらしいし。










これから始まる新しい人生に胸を高鳴らせながら、私は準備を進めた。



















｢・・・あ、やば｣









荷解きに夢中になっていると、気づけばもう30分も経過していた。









・・・これはお説教かなぁ・・・。










少し先に待ち構えている未来を想像しながら、私は急いで絵心さんの元へと向かった。

















｢遅すぎる。舐めてんのか？｣









｢ぐぅの音も出ません・・・｣









絵心さんの部屋に入ると、彼はゆっくりこちらを向いて、いかにも怒ってますよ、という顔で私の前へと歩いてきた。









潔く土下座をかますと、絵心さんが小さい声で｢・・・踏むのは流石に可哀想か？｣と言っていた。待て、なんで疑問形だ。確信を持て、絶対に可哀想だろう。









｢まぁいい。次はないぞ｣









｢かしこまり｣









｢じゃ、この前に立って｣









そう言って絵心さんが案内したのは、モニターの前。うわ、めっちゃ人いる。









『え、え、女子！？！？！？』









『かわい・・・』











『にゃははっ、潔〜、顔真っ赤だよ？』









各々話し出す選手たちに、絵心さんが小さく舌打ちをした。うわぁ、イラついてる・・・。










｢静かにしろ。此奴は俺の親戚のA Aだ。今日からお前らのマネージャーになってもらう｣









｢ほら、自己紹介｣と言われ、モニターに向かって口を開く。









｢絵心さんからのめいれ・・・ええと、お願いで来ました。マネージャーとかその辺やります、A Aです｣

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