出逢えた3 ページ5
「お前違うなぁ。今まで殺した柱たちと違う」
宇髄さんに向かって、急に鬼がそう言ってきた。
え、何が。顔か?筋肉か?身長か?すぐ人煽るとこか?(やめろ)
「お前は生まれた時から特別な奴だったんだろうなぁ。選ばれた才能だなぁ。妬ましいなぁ。一刻も早く死んでもらいてぇなぁ」
鬼のその言葉に宇髄さんは驚いたようで、少しの間固まっていた。
「・・・才能?ハッ」
そして挑発するように、少し怒ったように笑い、
「俺に才能なんてもんがあるように見えるか?俺程度でそう見えるならテメェの人生幸せだな」
「何百年生きてようがこんな所に閉じこもってりゃあ、世間知らずのままでも仕方ねえのか」
ほらまたすぐ煽っちゃう!頭に来ちゃったんだろうけど!!!いいぞもっとやれ!!!!(え)
「この国はな、広いんだぜ。凄ェ奴らがウヨウヨしてる」
「得体の知れねぇ奴もいる。刀を握って二月で柱になるような奴もいる」
「コイツだって鬼殺隊に入ってすぐの任務で下弦の鬼を倒し、これまでの任務で1人の犠牲者も、怪我人も出さなかった」
急に自分のことを言われて少し驚いたが、宇髄さんに褒められたのは素直に嬉しかった。絶対に今じゃないが。
「俺が選ばれてる?ふざけんじゃねぇ。俺の手の平から今までどれだけの命が零れたと思ってんだ」
こんな怒りに満ちた宇髄さんは初めて見た。まだ付き合いが浅いからというのもあるのだろうけど、それでも。
・・・・鬼に怒っていると同時に、自分にも怒っているように見えた。
宇髄さんは、私なんかがいうのも烏滸がましいが、きっとたくさんの後悔をしてきたんだろう。
「ぐぬぅう、だったらどう説明する?」
「お前がまだ死んでない理由は何だ?俺の”血鎌”には猛毒かあるのに、いつまで経ってもお前は死なねぇじゃねぇかオイ。なあああ!!」
毒が入ってたの?全然気づかなかった。
「俺は忍の家系なんだよ。耐性つけてるから毒は効かねぇ」
・・・あれ
「忍なんて江戸の頃には耐えてるでしょ、嘘つくんじゃないわよ!」
なんで私
毒、効いてないの?
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