今日:11 hit、昨日:11 hit、合計:18,052 hit
小｜中｜大
友達の友達4 ページ5
お昼ご飯の時間になり、俺は真っ先に彰人のクラスへ行く。
｢・・・あ、青柳、さん｣
｢・・・えっと、Aさん、でしたっけ｣
扉でばったり、Aさんと出会った。
朝名前を聞いたところだから、合っているはずだか、あまり自信はないため確認する。
｢はい。Aです。うちのクラスに何かご用でした？｣
｢えっと、彰人いますか？｣
俺が彰人の名前を出すと、Aさんはすぐに｢東雲くんですね。ちょっと待ってて下さい｣と言って教室に戻っていった。
・・・しかし、俺はずっと彰人のクラスに来ていたのに、1回も彼女の存在に気付いたことはなかったな。
｢・・・俺が見つけていなかっただけか｣
つい独り言が漏れたが、周りに人はいなかった。
｢おまたせしました。東雲くんです｣
｢レストランで飯運んでくる時みたいな言い方すんじゃねぇよ｣
彰人のツッコミに、Aさんが爆笑する。
本当に、仲がいいみたいだ。
｢彰人｣
早く行かないと時間がなくなってしまうから、俺は彰人に声をかけた。
｢ああ、行くか。んじゃ、またな｣
｢んー｣
｢ありがとうございました｣
｢いえいえ｣
お礼を言って、Aさんの前を立ち去った。
｢・・・お前、苗字で呼ばれてんだな｣
｢え？｣
｢・・・いや、なんでもねぇ。早く行くぞ｣
｢？・・・ああ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 197人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロセカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
