友達の友達14 ページ15
「え、あ、は・・・?えっと、青柳さん・・・?」
何故かやけに混乱している彼女。そんなに焦っている理由がわからなくて、俺は首を傾げる。
「どうかしましたか?」
「いや、青柳さん、本気ですか?」
「?冗談ではないですが・・・何か問題でもありましたか?」
首を傾げながら尋ねると、彼女はどこか納得した表情を見せて、「なるほど」と呟いた。
「青柳さんって、異性とこういう事するのに躊躇い無いタイプなんですね」
「こういう事、というのは?」
「まぁ、俗に言う、相合傘?とか」
そこまで言われて、ハッとする。
そうだ、確かに少し知り合いと言うだけの彼女と一緒に1つの傘に入るのは躊躇いがあるのかもしれない。実際、今目の前にいる彼女はそんな反応を示している。
何も考えず役に立てればと軽い気持ちで言ったのを、今更後悔し始めていた。
「すみません、俺、全然気づかなくて。あの、職員室で傘借りてくるので、良ければ使ってください」
恥ずかしさを誤魔化すように早口でそう言う。
俺が職員室に行こうとした時、彼女の方から笑い声がした。
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