俺は裏切り者じゃない。【冨岡義勇】

裏切り25 ページ27

「・・・胡蝶に何か言われたのか。」

？「っ・・！！」

・・・驚かせるつもりはなかったのだが・・・。

？「えっ、と、その・・・。」

「・・・(驚かせてしまって)すまない。(無理に言わなくても)良い。」

？「あ、いえ・・・。」

・・・驚かしたと言うよりは、怖がった、と言った方が正しかっただろうか。

・・・まぁ、何方でも良いのだが。

？「あ、此処が炭治郎さんの病室になります・・・。」

着いたか。胡蝶に何かを言われたとしても、俺にこうやって接してくれるのだな。

お礼は言うべきだろう。

「・・・(此処まで案内してくれて、優しく(？)接してくれて)有難う。」

？「・・・！いえ。では、私は失礼します。」

「・・・何故最後目を見開いたのだろう。」

俺はお礼も言えない奴だと思われているのか・・・。

「失礼する。」

？「俺と結婚してぇぇぇぇぇ！！！」

『あの、だからね。』

「・・・A？」

『え、義勇さん！？』

如何して、Aが此処に・・・。

「・・・(先程屋敷まで送った筈。)如何して此処にいるんだ？」

『あぁ、まだ次の任務まで時間があったんで、炭治郎君のお見舞いにでも来ようかと！義勇さんに送ってもらってから、思いついたので。』

・・・よく会わなかったな。

？「義勇さん！こんにちは！どうしたんですか？」

「・・・元気か。炭治郎。」

炭治郎「はい！お陰様で良くなってきています！」

「・・・そうか。」

なら良かったが。

「・・・それより炭治郎。」

炭治郎「？どうしました？」

「・・・この黄色い奴は何だ。」

先程からずっとAに求婚しているが・・・。

炭治郎「あぁ、そうだった！こら善逸！！やめろ！Aさんが嫌がっている！！」

善逸「嫌がってねぇし！！俺はAさんと結婚するんだぁぁぁぁ！！」

・・・成程、善逸、と言うのか。

「・・・苗字は何だ。」

善逸「え、俺？俺は我妻だけど・・・。」

「・・・我妻か。」

善逸「って、この人誰？」

炭治郎「水柱の冨岡義勇さんだよ！優しくて良い人なんだぞ！」

善逸「・・・水柱って。」

水柱と聞いた瞬間、我妻の顔が青ざめていくのが分かった。

何か変な噂でも聞いたのだろう。

炭治郎「？如何したんだ、善逸？」

善逸「え、炭治郎知らねぇの！？水柱って、氷柱をいじめてるって言う・・・。」

・・・遂に、炭治郎にまで・・・。

『！それは！』

炭治郎「・・・？何だそれは。」

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