正反対2 ページ4
「あれだよね、宇瑠と一緒にオーディション来てた子」
「！知ってたんですか」
私は宇瑠と一緒に、この人たちのオーディションに行っていた。その時、沙良君が宇瑠に花束を投げていたのが印象的ですごく覚えている。
「うん、まぁね。僕記憶力はいい方だから」
まぁ、大方宇瑠と一緒にいたから、って理由だろうけど。
それでも覚えられているのは嬉しい事この上ない。
「ありがたいです」
「君は誰推しなの？」
「私は圧倒的一騎君です」
私が即答すると、沙良君は何が面白かったのか、「プッ」と吹き出した後、「君は一騎推しなんだ」と言った。
「なんならガチ恋です」
真面目な顔でそう言うと、沙良君は目を見開いた。
「え、ガチ恋？ほんとに？」
「はい」
何の迷いもなく答えた私に、沙良君は少し困ったように頭をかいた後、口角を上げて
「・・・まぁ、成功するとは限らないけど。頑張りなよ」
と言ってくれた。
「はい！！」
私たちが喋っている間、宇瑠はチョコの準備をしてくれていたみたいで、チョコを持って来てくれた。
「搭上さんはいつものやつです。Aは、取り敢えず色々持って来たから、どうぞ！！」
「ありがとう！！沢山作れそうだよ！！」
「ん」
「じゃあ、私はそろそろ準備しなきゃだから、行ってくるね」
「？君も、何かお店してるの？」
「あ、えと、私の家はパン屋をしています。両親は幼い頃他界してしまったので、形見みたいな感じで兄達と経営しています」
「そうなんだ。今度行ってみるよ。一騎も連れて」
「！！本当ですか！？」
「うん。約束する。じゃあ、またね」
「はい！」
「ありがとうございました！」
軽く手を振って、沙良君は出て行った。
・・・冷静になって考えていると、推しと普通に喋れる私すごくないか？
「よかったね、A！一騎君に会えるじゃん！！」
興奮気味にそう言う宇瑠に、「宇瑠も沙良君に相当気に入られてるみたいだね」と言った。
「そうだね。ありがたい事だけど、私も風真くんに会いたいなぁ」
「ふふ、宇瑠は今のままで良いの！沙良君にだけ宇瑠の魅力が伝われば。私は宇瑠は沙良くんとくっついてほしいなぁ」
「くっつく！？そんな、滅相もない！！ファンに刺されちゃうよ！！」
「私は応援するけどなぁ」
今のままじゃ、宇瑠は揺るがないかな。
「頑張れ、沙良君」
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爽やかレモンクリーム(プロフ) - しました！！独り身ベア様の作品ドストライクなものが多いんですよ！家族からの目はえぇ、だいぶ呆れてましたねw (2021年5月5日 8時) (
レス) id: 5446f32c54 (このIDを非表示/違反報告)
独り身ベア(プロフ) - 爽やかレモンクリームさん» 確か他の作品でもコメントしてくれてましたよね！？嬉しいです！ご家族からの目は大丈夫だったでしょうかw更新頑張ります！！ (2021年5月5日 0時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
爽やかレモンクリーム(プロフ) - dolce！！！…作品を見つけた瞬間家族の前でそう叫んでしまいましたw応援してます！！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: 5446f32c54 (このIDを非表示/違反報告)
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