正反対10 ページ12
「ひぐっ、うう・・・」
「？Aちゃん？」
「あっ・・・、か、一騎君・・・」
「何で泣いてるの？どうしたの？」
「だい、じょうぶ、ちょっと失敗しちゃっただけ、だから・・・」
「・・・無理に笑わなくて良いよ」
「え・・・？」
「辛かったんだったら、いつでも話聞くし、慰めるし、あれだったら胸だって貸すよ」
「・・・！！一騎、くん・・・！！」
「うん、大丈夫、大丈夫」
「・・・ねえ、一騎君」
「うん？どうしたの？」
「・・・手、繋いでも良いかな」
「・・・うん、どうぞ」
「ありがとう。・・・ふふっ、一騎君の手、おっきいね」
「そうかな。Aちゃんの手が小さいんじゃない？」
「そんな事ないよ」
「・・・」
昔、一緒に手を繋いだ事を思い出して、つい自分の手を見つめる。
あの時、一騎君と繋がれたみたいで、嬉しかった。
でも、もう。
この手はかする事すら許されないほど、私たちは離れてしまった。
どれくらい見つめていたのか分からない。
宇瑠が気づいて、私に声をかけてくれた。
「・・・？A、どうしたの？」
・・・私は。
「・・・ねぇ、宇瑠」
・・・私は。
「なぁに？」
・・・一騎君に。
「・・・私、一騎君に、会いたい」
・・・想いを、伝えたい。
「一騎君に、この想いを伝えたい・・・！！」
「・・・！！」
・・・けど。
「・・・私なんかがそんな事して、良いのかな」
不安だ。ただのファンなのに。受け入れられなかったら、引かれたら、どうしよう。
・・・それなら、このままの方が・・・。
「・・・大丈夫！！」
「え？」
「Aなら、大丈夫！！絶対、悪い結果にはならない！！」
「だから、自信持って！」と笑顔で励ましてくれる宇瑠に、自然に涙が出てきた。
「・・・宇瑠・・・！」
つい勢い余って、宇瑠に抱き着いたが、彼女は笑って受け止めてくれた。
「・・・ほら、精一杯お洒落して、一騎君誘ったら？」
「・・・うん！！」
彼女の一言に背中を押され、私は一騎君に連絡をした。
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爽やかレモンクリーム(プロフ) - しました！！独り身ベア様の作品ドストライクなものが多いんですよ！家族からの目はえぇ、だいぶ呆れてましたねw (2021年5月5日 8時) (
レス) id: 5446f32c54 (このIDを非表示/違反報告)
独り身ベア(プロフ) - 爽やかレモンクリームさん» 確か他の作品でもコメントしてくれてましたよね！？嬉しいです！ご家族からの目は大丈夫だったでしょうかw更新頑張ります！！ (2021年5月5日 0時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
爽やかレモンクリーム(プロフ) - dolce！！！…作品を見つけた瞬間家族の前でそう叫んでしまいましたw応援してます！！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: 5446f32c54 (このIDを非表示/違反報告)
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