弐話 ご都合王道 ページ4
目が覚めたら白い部屋でした
TRPGか？
四方が白い壁で私の他にまさおと…知らない褐色の少年の計3人
人数分の一人用ソファと長机が一つそれと知らない人の後ろに扉
壁にはありふれた外国人が好きそうな日本を意識しまくった写真が数枚
目の前には香りの良い湯気の立った紅茶が人数分
ご丁寧に砂糖とミルクまで
残念だが私は午○ティー派だ
………たまにそれ以外も飲むけど
甘くない紅茶は飲まない
んーSAN回復シナリオだったらありだけど実際に経験したいわけではない
そういったモノはフィクションだから面白いのであってね…
怖いのも辛いのも嫌だ誰だってそうでしょうけどね
数分は経ってしまっていたのだろうか少し怒ったように目の前の人物は話しかける
「もしもーし！聞こえますか〜？？？」
子供のようにも男性にも女性にも聞こえる奇妙な声
それに褐色肌
彼が具体的にナニカした訳ではないが、とてつもなく不安になる
私が余計な知識を持っているせいなのか
それとも本能的にコイツが危険だと思ったのか
どれにしても好印象ではない事は確かで、コイツが私達をここに連れてきたんだ
「無視は良くないよね
……まぁ、こんな所にいきなり連れて来られてそうなっちゃうのは自然かな
前も子たちもそうだったし〜」
何だコイツいきなり喋り始めやがったぞ
みさおは喋らんし
あー帰りてー
このまんま帰して貰えるわけないけど
「はい、えーと…まずは君達は死にました」
テンプレキタコレ
はぁ？？？？？
死んでねぇよ私達
寝言は寝て言え
「残念だけど事実だよ〜
元いた世界では使い古された転生ネタ
それが君たちの身に起こってる
僕は転生ネタでかなりの確率で出てくる異世界に転生させてくれるキャラってわけ
どう？わかった？」
喧嘩売ってんのかクソガキが
外見が良くて子供だったら許されるとか無いからな
人間不思議なものである程度不満を発散したら落ち着いてくる
そういえば忘れていたがまさおは大丈夫だろうか
隣を見て後悔した
まさか親友が人を殺しそうな顔をしてるなんて思わないじゃないか……
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作者名：ぽにょぺにょん | 作成日時：2021年12月4日 17時
