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考え事をしていると、グイグイと腕を引っ張られる感覚がした
そちらを見るとペロスペローくんが不安そうな顔をしてこちらを見上げていた
私が話しかけても反応しないから、不安になってしまったらしい
《どうかした？》
ペロ「おれ、帰りたいけど妹達にお土産買って帰りたい…」
《…なるほど、一緒に選んで欲しいのかな？
君の妹達ってどんなのが好きなの？》
ペロスペロー君の家族はとても愉快なことになっている
私からするとだけどね
だってもう自分だけで面倒見れてない子が5人もいるのにまだまだ増やすとか正気の沙汰ではないよ
しかも妊娠中に関わらず暴れたり、アルコールは勿論の事、カロリーも気にせずお菓子を摂取しているとか
世界が変わると常識すら変わるのか？
今ペロスペロー君は久しぶりに外に遊びに来ていると言っていた
どうやら船員はそこまで多くはないようだが優しい者がいて、そいつらが親代わりに子どもたちの面倒を見ていて、いつもはペロスペロー君も子供達の面倒を見ている…
回りの影響だろうか、とても良い子だ
殺したいなその親
親からの影響は今後の人生を大きく左右すると言っても過言では無いんだぞ
屑野郎が
ペロ「姉ちゃん、これ美味しい！」
《じゃあこれ買ってあげるから皆で食べるんだよ？》
ペロ「うん！でも本当に良いのか？」
《勿論、頑張っている良い子にはご褒美が必要だからね》
はい、話を聞いた後にヨシヨシしていたら懐かれた
この子がチョロいってのもあるかもだけど
姉ちゃん呼びは仲良くなった時に照れながら呼んでも良いかと聞かれたので即答でオッケー出した
弟ってこんな可愛い生き物だったか？
血縁関係的には私もいたが、可愛げもない生意気なクソガキだった
良いなぁ…
こんな可愛い弟ならいくらでも面倒見れる
ペロ「姉ちゃんは何時までこの島にいるんだ？俺はあと３日！！」
《う〜ん……具体的な日数と聞かれると分からないかな
いきなり他の所に行かなきゃ行けなくなるかもしれないからね》
ごめんねと伝えるとペロスペロー君は一瞬泣きそうな、とても悲しそうな顔をした後、分かったと無理やり笑った
不愉快極まりない
こんな子供に我慢をさせてしまった
私はこういう時の子供の対処法がわからない
が、とりあえず抱き締めておけば少しはマシになる
私が良くして貰っていたし
それに科学的にも人間はハグするとストレスが軽減されると証明されている
私に今できる事はこの子を甘やかす事
そして情報収集
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作者名：ぽにょぺにょん | 作成日時：2021年10月10日 18時
