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「マンママンマ……よく逃げずにここまで来たねぇ」
この部屋に来てからというモノ、体の震えと冷や汗が止まらない
体の底から湧き出る恐怖
こんなの始祖様の御前時以来だぞ
怖い
何故怖い？
相手は悪魔の実？で強化されているとはいえただの人間だ
私よりはるかに弱いはずなのに
何故私は目の前のこの人間におびえている？
《貴方からのお声がけです。来ないわけがありません》
声を掛けていただき光栄ですよ とにこやかに言う
顔笑えているだろうか？声は、体は震えていないだろうか？冷汗は流れていないだろうか？
心配になる
勝てない
感じるのは、自分と彼女が戦っても勝つのは奇跡でも起こらない無理という事
本能が此奴は無理だと言っている
どんな能力を持っているかは知らないが、考えるまでもない
きっと私と彼女の相性は最悪だ
帰りたいな
彼女の話は 将来的に自分の子供の嫁になって子供を産め。ついでに珍しい種族っぽいしこの海賊団に所属しろ って感じ
馬鹿馬鹿しいにもほどがある
何故強ければ皆自分の言うことを聞くと思っているのか…
しかもあの可愛い可愛い蜂蜜酒達と結婚？子作り？寝言は寝て言え
「なんだい？嫌なのかい？俺が声を掛けてやってるってのに…」
考えることすら許さないのかこの馬鹿
《少し考え事をしておりました。シャーロットリンリン殿
申し訳ありませんが貴方のお誘いには乗れません
我ら一族はよそ者を嫌います、他の血を嫌います
結婚なんてできませんよ》
飽きれた
その一言で十分だ
少し話しただけで子供じみた思考だというのは理解していたが此処までとは…
珍しいモノが欲しい、血は繋がていない母親の為にあらゆる人種の集う国を作りたい、他人なんてあまり信用できないだから子供を沢山作って強くなる
強い子供を沢山生むために毎回夫は変える
吐き気を催す程に気色の悪い其れを嬉々として語る人間の方がよほど信用できないと思うがね
あと、そんな下らない理由であの子たちを苦しめていたとは
要再教育だ
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作者名：ぽにょぺにょん | 作成日時：2021年10月10日 18時
