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捨玖 ビターチョコレート ページ39
可愛い可愛い私のミード
飲めば飲むほどに触れれば触れるほどに味が出てくる
人間の感情は私たちにとって嗜好品だ
前回も勿論美味しかったが、この子たちは格別で
関われば関わるほど私に懐いてくれる
関われば関わるほど私にもっともっとと愛情を強請ってくる
まるで底無し沼のように貪欲に……
親に愛情を求められない分他人に求めるが、親に比べて満足度が低いんだろうねぇ…
最初は勿論可愛がりたいとか同情だったけれど、今はかわいそうとかはついでになりつつある
「姉さん、いい加減話してくれ！」
≪おやおやペロスペロー君は冷たいねぇ…
もう少しだけだから、ね？良いだろう？？≫
そういえばこの子は何もできなくなってしまう
動きが制限されるとはいえまんざらでもないんだろうね
そうやって可愛がっていれば他の子も自分もやって欲しいとこちらへ来る
マルコ達は雛鳥の様だったが、この子たちは子犬のように見える
……今のうちに回復しておかねば……
この後私は大嫌いな彼らの母親と会話しなくてはいけない
しかも 二人っきり でね
なんの罰ゲームなのかと思ったよ
まぁ、嫌いだけど此処のトップからのお誘いだし断るわけにはいかない
それにあのお兄さん以外の大人の人から情報を聞ける機会だ
逃すわけにはいかない
この子たち連れて帰りたいなぁ
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作者名：ぽにょぺにょん | 作成日時：2021年10月10日 18時
