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とは言っても子供だろうと海賊は海賊
前回は船長があれだったからすぐに懐かれただけ
家庭の事情もあるし、骨が折れるだろうが頑張るしかない
「なぁ」
くいくいと服の裾を弱い力で引っ張られる
身長からしてペロスペロー君ではない
となると彼処にいた子供達の中の誰か
警戒心どうした
我部外者ぞ?????
「なぁ!客人!!!好きなお菓子はなんだ!?」
第一声がそれ?
仲良くなるには良いかもしれないけど私が敵だったらどうするんだ君
《んー…甘いモノなら結構何でも好きかも
一番というならチーズを使ったスイーツかな》
「そうか!!!俺はドーナツが好きだ!!!
俺はシャーロット・カタクリ!客人は?」
名前のほうを先に聞くべきだと思ったが、文化の違いなのだろうか?
少し考え込んでしまう
私達にとって真名はとても大事なものだ
それこそ夫婦、親子等などの存在しか聞くことすら許されない
あ、今までも名乗ってないよ
向こうが勝手に姉とか兄とかお嬢ちゃんとか言ってるだけよ?
異世界とはいえなぁ…
偽名を名乗るのが手っ取り早い?でも後で面倒だし…
《そうだな…君の好きなように呼んでもらって大丈夫だよ。もし面倒だったら黒山羊と呼んでね》
このカッコつける癖ホント辞めたい切腹
「くろやぎ?それが名前なのか?」
《種族的な問題で本名は名乗れないんだ
あだ名と思ってもらえればいいよ》
嘘はついてないないから問題自体は無いはずだ
色んな種族を一つの国に全部集めようなんて夢物語を掲げる母親の子供だある程度は理解があると思うのだけど……
「そうか!!!分かった!じゃあ姉ちゃん!」
なんか最近会う子みんな似たような匂いがするのホントなんでだ?
可愛いから良いけどね
「姉ちゃん!!!メリエンダ始まるからもう行こう!!!」
幼児とは思えない程の力で引っ張られる
下手に引っ張られれば腕の関節が外れそうだ
とは言っても流石に此処までの子はそうそういないだろう
フラグを立ったような…
気にしないでおこう
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作者名:ぽにょぺにょん | 作成日時:2021年10月10日 18時