微睡みゆらゆら海香り (ページ4)

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弐　大きいお兄さんページ4

目が覚めたら青空の下、浜辺にいた

頭の中が真っ白になる
私は自分のお家の自分の部屋の自分の布団で寝たはず…？？？
ちゃんと外に出る時用の服を着ているし……

ん？？？？待って？？？浜辺？？？
誘拐された私…？
あ、でも体透けてるし違うな
精神だけ体から出す何てただの人間には出来ないし、そういう存在ならばあやたちが気が付かないはずがない
それに何で外に放置しているのか分からないし、放置したら不利益しかないから絶対にやらない
空や砂浜とか植物とか見た感じ南国

結論多分大丈夫

大丈夫じゃないな、テンパってる
多分夢か？なるほど？
こんな鮮明に夢とか嫌がらせ以外の何物でもないな？？？
自分だろうけどね見せてるのは
は？？？？ふざけんなや

…逆ギレは程々にしましょうね
んな何時間も怒ってないでいい加減受け入れよう

腹が立つほどに綺麗な青い空
果ての見えぬ青い海、ゴミ一つ無い海辺
潮の香のする優しい風
私の動きに合わせて少し沈む温かい砂
ヤシのように見える大きな木

海が太陽からの光を反射して青くなっているというのは知っていたし写真やテレビで沢山見ていたけれど、やはり自分の目で見たのとは全然違う
百聞は一見にしかず
というのはこの事を言うのだと思う

興味本位で少し、手を海に着けてなめる

しょっぱ！！え！？しょっぱ！？
話には聞いてたけどさ！しょっぱ！？
塩辛よりしょっぱいんじゃないこれ？
うえ…ぺっぺ！まず……
あ～……これからどうするべ…
変な味はするし、気分が悪いし

特に何をするかもう思いつかないし私はお昼寝をする事にした
流石に数時間遊べば疲れるし寝れるだろう

あ、ちゃんと日陰に行った
眩しいし暑いし苦しい
これが夢ならきっと夢から覚めるはず…
あれ？これフラグ？？？まぁいいか

それではおやすみなさい