捨参 ページ26
《ばあや、向こうで分かった事は全て言ったよ
こちらで起こった事を教えてくれる？》
ばあやが話す内容はどれも信じがたい事だった
いきなり寝ている私が、いきなり唸った後、腕に黒い痣が出来たかと思えば全身にぽつぽつと痣ができた
その数時間後、悲鳴を上げた後
私を起こそうとしても起きなくて
仕方なくそのままにしておいたら三日目に悲鳴をあげて起きて、左腕脇腹に大きな痣が出来たと
多分最初の痣は自業自得のやつだ
ごめんよばあや…
口が裂けても多分私は言わないだろうけど
脇腹のやつは体に上手く力が入らないから見れない
そんな所に傷を負った記憶もないし
「本当に夢から覚める直前の記憶が無いのですか？」
《残念ながら…、そんな事より私この痣のことを聞きたいのだけれど》
「はい、推測の域を出ませんが恐らくそれは
魂の破損 によるものかと」
魂の破損…
聞いたこともない単語だ
けれど、想像くらいはできる
でも中二病すぎないか？
等と分ったように言ってしまったが、よく分からん
説明もしてもらったけどちんぷんかんぷんだ
とりあえずまとめると
・向こうで怪我すると魂？が傷ついてヤバい
・怪我するな
・食べ物を貰っても食べるな
・そもそも仲良くなるな
・向こうはドリームランドの一種の可能性が高い
って事らしい
魂に傷が付くってなんだよ
ドリームランドの話はそこそこ聞くけど、魂に傷が付くなんて聞いたこと無いぞ
まぁ向こうで死ぬとこっちでも死ぬことがあるらしいね
でもご飯も食べちゃダメなんて聞いてないぞ
おかゆおいしー
もっと味の濃い食べ物食べたい
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作者名：ぽにょぺにょん | 作成日時：2021年10月10日 18時
