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結果としてあの子は大人を数名連れてきた
自分では運べないから
悔しそうに言うこの子は本当に海賊なのだろうか？
それに私を運ぶ彼らも
来たときに使ったのであろう小舟で私は、大きな鯨を模した船に運ばれた
その間子供は私の手を不安そうに握っているし、大人は頑張れと声をかけてくるし、ナースはどうしたのと驚いている
なんでミニスカなの……
しかもタイツヒョウ柄やんけ…
攻めてるなぁ
放って置いて大丈夫だと言っても 馬鹿を言うな、死にたいのか、もう大丈夫 としか返ってこない
善人しかいないのかこの世界
海賊じゃないのかあんたら
分私の世界だと人口の四分の一くらいは見殺しにしてそうな気がする…
そして数日経った現在、私は私の親と名乗る人物の膝の上でのんびりしてる
何故だ
腕の治療の後、怪我に触るからとナースさんたちに軽い問診を受けた後
さぁ寝るか！
って時に船長さんが私の所に来ましてね ？
助けてもらった所の船長だし御礼言わなきゃとか思ってたらこれだよ
感動の再開のテンプレだった
察してほしい
私ああゆうの恥ずかしくて言葉に出来ない
解散解散
私は怪我人だし、騒いだりは出来ない
だから安静にしながら宴会に参加することになった
宴会に参加している時点で無理だと思うけど
そりゃ船長がロックス？って昔と所にいた時からの娘らしいし…
死んだと思ってた長女が帰ってきた
なら宴だ！にはならないでしょ
控えめに言って帰りたい
目立つは苦手なんだ
腕の傷は縫われたから一応塞がってるが、まだ痛みは引かない
「いい加減面とフード取っても良いんじゃね？家族なんだしよ〜」
「そんな事より飯食わねぇか！？まだ食ってないだろ？上手いぞ〜！」
「グラララ！
そうだな、お前は軽すぎる。もっと食った方が良い！」
痛みが引かないのコイツラのせいでは？
鬱陶しいし汗臭いし男臭いし酒とタバコの匂いで鼻がネジ曲がりそうだ
ただ、悪い事ばかりでは無かった
前回の私の事を聞きだす事が出来た
[私を海岸で保護した後、自身の乗っていた船に連れて行ったが、日が経つにつれ食事を拒否し、段々と弱り、最後は存在なんて無かったように消えた]
と
不可解な点が２つ
1つ、保護？された後、私は食事を取っている
なのに私は帰れたこと
２つ、食事を拒否して弱るという事
事実として私は元の世界でも人のように数日食事をしなかったからと言って弱ったりしない
少しだけどこの世界を理解できた…なんて、思った自分が恥ずかしい
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作者名：ぽにょぺにょん | 作成日時：2021年10月10日 18時
