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何かに八つ当たりしようにも塚らが入らず指一本動かないし、声を出す元気もない
息は浅く、ゼーゼーと大きな音を立てている
服は血を吸った後乾いたから重いしベタベタして、パリパリして痛い


マジクソ そう思っても仕方がない
この島に獣がいるかは不明だが、少なくとも鳥や虫はいる
ずっとこのままでは私は食われてしまう
意識がはっきりとしていない今、私に抵抗手段はない
前回みたいにかわいい子が癒やしてくれるなんて早々あるわけ無いし

「おにーさん、こんな所で何してるんだよぃ?」

あったよ畜生がぁ!!!!
うっそだろお前!?
でも前回と違って視線がちょっと痛い!?

「おい、会話すら出来ねぇのかよぃ?」

ゼーゼー言っている以上死体ではないと確信したうえでこちらに話しかけているんだろう
この世界がどんな状態なのかはよく分からないが中世ヨーロッパ?くらいだった気がする
こんな今にも死にそうなのに声をかけてくるとは…
よほどのお人好しか死体あさりか…

「おい、ほんとに大丈夫かよぃ…?」

流石に放って置いてはくれないか

《失礼、意識はある。君はこの島の近くに住んでいるの子かな?》

「俺はマルコ!君じゃねぇよぃ!
こんな所にお前さん一人倒れてたから見に来たんだよぃ」


いきなり脳内に声が聞こえてるのに何でさらっと受け入れてるんだ?

自分は海賊で、海辺の近くで倒れている人を見つけたから一応見に来た

と彼は話した
ここら一帯は彼の父親の縄張りなんだそうだ

海賊は今で言うところの反社会組織みたいなものだったか…?
話を聞いている限り悪人しかいないと言うわけではなさそうだな…そりゃそうか
こっちの世界でもそうだったし


《申し訳ないが、腕を刺されてしまってね…もう少し此処にいても良い?痛みが引き次第、すぐに出て行くから》

「怪我してるのかよぃ!?ちょっと待ってろ!!」


怪我をしているとわかった途端、子供は走り去っていった
病気を恐れたかな?
私が刺されたと言ってもこの薄暗い中では数メートル離れた状態ではしっかり見れない
なら私が病気の可能性だってある

この世界がどの程度の医学が進んでいるか分からないけど、長い間陸を離れ、隔離された空間にいるなら
まぁ……そりゃ怖いわな

助けてほしいとは思わなかったけど、あんな全力ダッシュするくらいなら…と理不尽なことを考えてしまう


あんな子供に大人気ない
これじゃばあやに怒られてしまう

強がりでカッコつけたりするんじゃなかったな
寝るか

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設定タグ:OP夢 , ワンピース   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ぽにょぺにょん | 作成日時:2021年10月10日 18時

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