私と幼馴染くん。 (ページ2)

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ｼﾞﾘﾘﾘﾘｼﾞﾘﾘﾘ

8:30

最近買ったばかりの時計はそう表す。

えっ？8:30！？待って待って、あの8:30？

遅刻ーーーーーーーー！

会社

朝ご飯食べてくればよかったなんて今頃、後悔しても仕方ない。

ｸﾞｩｰｰｰ

鳴り止まないお腹と終わらない仕事。

ﾄﾝｯ

『ひゃっ！？』

突然、当てられた冷たいものにビックリしてると

「息抜きも大事。ほら休憩、休憩！！」

と言って苺みるくを渡してくれた。

同僚の涼介だ。

女装されたら確実に負けてしまうそんな綺麗な顔をクシャっとさせて笑う。))どんな顔だよ笑
by涼介

ありがとっと言って涼介から、苺みるくを受け取った。

そろそろ帰るかーと涼介があくびをしながら荷物をまとめている。

『まって！私も一緒に帰る！』

涼介にそう伝え、帰る準備をする。

お待たせ。そう言うと『おう！』と微笑んでくれる。そんな涼介は優しいと思う。

帰り道

たわいもない話で盛り上がっていると涼介はいきなり私を真剣に見つめて、

「蒼愛ってさ、幼馴染とかいる？」

私がいきなりどうしたって顔をしていると涼介が、

「いやー、幼馴染にこないだあったわけ、そん時に」

と、話を始める。

どうやら久しぶりにあった幼馴染が昔と変わりすぎててきずかなかったらしい。整形が何とか…。

涼介が女の子を夜1人で歩かせたくないと、私の家まで送ってくれた。

また明日ね。と言うと、

涼介は

また明日。寝坊すんなよ。

と、手をひらひらと振って帰ってしまった。

幼馴染ねぇ……………