どんぐりの背比べ ページ24
両側から押しつぶされるような感覚に目が覚める。
暑くて苦しくて動けずにいると、右の方で何かが動いた。
「ん……A、おはよぉ、」
「お、はよ」
そういえば、ここさかたんの部屋だったんだ……
抱き締められて、そのまま寝ちゃっ、て……
え、じゃあ左側は？
何とか身をよじってそっちを見ると、紫色の髪。
いや、この髪色一人しかいないでしょ。
逆に違うほうを見てみたい。
「まーしぃ、……ね、まーしぃ？起きて」
「ん”……なんなん…………」
「なぁ、そんな奴に構ってないで、俺の方向いてや」
「だって動けない、」
腰にまーしぃの腕が回っていて、ガッシリホールドされていた。
動こうとすればするほどきつく締まって、まーしぃ側に引き寄せられる。
「……おいまーしぃ、離しぃや」
「は？坂田が出てけばええんとちゃう？」
「なんでやねん」
「それはこっちのセリフやわ」
えぇー……
「あのー……私を挟んでの喧嘩とかやめて頂きたいんですが……」
「別に喧嘩してへんよ？」
「せやで、なかよしこよししてんねん」
そうは見えませんが。
「今何時？」
「3時過ぎやけど、」
「っえ、私今日センラさんにお菓子作り教えてもらうんだった、！ちょ、どいてどいて！」
「俺よりセンラさんのが大事なん？」
「…はぁ？」
「やっぱりAは家庭的な奴が好きなんか？」
「せやったらまーしぃよりも俺のがええやん」
「はぁ？俺のが上に決まっとるやろ」
「どんぐりの背比べしないでー」
「「してへんわ！！」」
「わぉ、息ぴったり」
そう言うと2人は黙り込んだ。
「じゃあ私センラさんのとこ行くから。バイバイ」
「っちょ、待てや！」
「ラマンのとこはあかぁぁぁぁぁん！！！！！」
後ろから走って追いかけてくるのを走って逃げる。
キッチンに飛び込むと、大きな壁に当たった。
「ったい、……」
「なしにそんな急いではるん？」
「っあ、センラさん、…ごめん、」
「ふふ、僕は別に平気やで？誰かさんと違って痛みに強いし」
「……悪かったね、痛みに弱くて」
「別にAの事やなんて言うてないやん」
「その目が訴えかけている」
「なんやそれ」
センラさんに笑われると、キッチンに赤と紫が入ってきた。
正確には、飛び込んで、だけど。
「センラ絶対許さへん！！！」
「こればっかりは坂田に同意やわ！」
「なんでやねん。」
「……ほんと、なんでやねん」
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ての(プロフ) - Naoさん» ありがとうございます！頑張りますね、！ (2019年11月21日 22時) (
レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - 今までのアルバムのソロ曲の歌詞が出てきて、その歌詞のおかげでどんな状態なのかもよくわかって、すごく読みやすいし、面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月21日 16時) (レス) id: b92cb2f456 (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - ミトさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 初コメ失礼します。 読んでいて、すごく面白かったです!続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 23時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - Naoさん» 気づいて頂けて嬉しいです、ありがとうございます！ (2019年11月18日 22時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ての | 作成日時：2019年11月17日 21時
