宣言 ページ23
〜shima side〜
壁が薄いって、本当に最悪だ。
隣の会話が丸聞こえだから。
「俺な、Aの困ることしたくないねん」
坂田はAに惚れている。
あんな熱っぽい声で言われたら嫌でもAは困るだろう。
あー……イライラする。
なんなん、ほんまに。
1日目。
初登場の俺を訝しげに見ていた彼女は強い心を持っていて、だけど本当はぼろぼろで。
静かに泣くAの笑顔を、愛想笑いでもいいから見せて欲しいと心のどこかで思っていた。
“他人になんて期待しない”
それが俺の生き方だったはずだったのに、何故か心をぐちゃぐちゃに乱されて、一緒に色々したいとさえ思った。
一日の最後の“おやすみ”が惜しくて、一日の初めの“おはよう”が幸せだと感じた。
幸せとかなんかわからないけど、これから先、もっと笑える気がした。
隣の部屋から音がなくなった。
そう思ったのもつかの間、聞こえたのはリップ音。
「は？え、いや、、、は？」
ｷﾞｼ､とスプリングの弾む音が聞こえた。
もしかして……
嫌な予感が頭を過ぎる。
部屋を飛び出して隣の坂田の部屋に入った。
「ちょ、まーしぃ、どないしたん!?」
目の前には、ベッドにAを寝かせる坂田の姿。
「なん、や……」
「え？え？」
「一線越えてまうのかと思ったわ……」
「……それで、まーしぃに都合悪いん？」
「…………あぁ、すごく。」
「へぇ、……」
鋭く尖った視線が交わった。
変な感情。
だけど心地いい。
それを彼女と共有するのは1人だけでいい。
おい坂田。
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ての(プロフ) - Naoさん» ありがとうございます！頑張りますね、！ (2019年11月21日 22時) (
レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - 今までのアルバムのソロ曲の歌詞が出てきて、その歌詞のおかげでどんな状態なのかもよくわかって、すごく読みやすいし、面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月21日 16時) (レス) id: b92cb2f456 (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - ミトさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 初コメ失礼します。 読んでいて、すごく面白かったです!続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 23時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - Naoさん» 気づいて頂けて嬉しいです、ありがとうございます！ (2019年11月18日 22時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ての | 作成日時：2019年11月17日 21時
