今日から ページ19
「はい、どうぞ。」
11時過ぎ、5人分のオムライスを作り終えた。
リビングに運び、座って待つ4人の前に差し出す。
「お前って料理出来たんだな」
「料理だけじゃなくて、掃除洗濯名前の無い家事とか、色々できるよ？」
「私万能だから」とドヤ顔すると、たぬきさんはそれをスルーしてオムライスを口に運んだ。
それを合図に、他の3人もオムライスを頬張っていた。
口々に“美味い”と言われるもんだから顔がにやけそうだった。
自分も席に着いて口に運ぶ、と、我ながら素晴らしい出来栄え。
お店に出してもいいレベルじゃない？
1番先に食べ終わったのはさかたん。
「めっちゃ美味かった！また作って！」
「ん、いいお、」
彼は食器を手にキッチンへ向かって行った。
そうして戻ってきたさかたんが衝撃の一言を浴びせる。
「あれ？なんか噛み跡増えてへん？」
「んぐふｯ」
見事にまーしぃがむせた。
まぁ、ざまぁだわな。私は悪くない。
その瞬間、全視線がまーしぃに集まった。
「っえ、俺やないで？？ほんまにちゃう！」
「反応からして志麻くんしかおらんやん」
「正直に言えば軽く済むぞ」
「オレガヤリマシタ」
「料理中にね、いきなり抱きついてきたかと思ったら突然がぶ、っと。」
「料理中は流石にないんやない？怪我したらどないすんねん！てか抱きついて、ってどゆこと！」
「いやぁ……あはは、は、はは…」
「……説教が足りなかったか？」
「滅相もございません。」
「つか俺まだ1回も飲んでねぇんだけど」
「出来れば吸われなくないんですが」
「いやいや、これから一緒に住むのにそれは無理だろ。」
……え？
「は？」
「え、一緒に住まねぇの？逆に」
「住んでも、いいの？」
「俺らは大歓迎。な？」
「せやで！」
「おぉ！住民増えた！」
「よろしゅうなぁ」
数日前はあんなに冷たくあしらわれてて、それなのに今は暖かく迎え入れてくれて、やっぱり人ってわからない。
正確には、人じゃないんだけど。
吸血鬼と住むなんて御伽噺だと思ってた。
実際会うとすごく怖いんじゃないか、って。
でも…
「こちらこそよろしくね！」
少しだけ、わくわくしています。
「あ、因みにここに居たら年取らねぇから」
「…皆さん今何歳でいらっしゃいますか？」
「んーと…わかんね。1000は越してるよな」
「せやな、あと、人間の世界からはAの存在が消えてまうけど」
「え、？」
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ての(プロフ) - Naoさん» ありがとうございます！頑張りますね、！ (2019年11月21日 22時) (
レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - 今までのアルバムのソロ曲の歌詞が出てきて、その歌詞のおかげでどんな状態なのかもよくわかって、すごく読みやすいし、面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月21日 16時) (レス) id: b92cb2f456 (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - ミトさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
ミト - 初コメ失礼します。 読んでいて、すごく面白かったです!続き楽しみにしてます。 (2019年11月18日 23時) (レス) id: d0ac5e5cac (このIDを非表示/違反報告)
ての(プロフ) - Naoさん» 気づいて頂けて嬉しいです、ありがとうございます！ (2019年11月18日 22時) (レス) id: 8747774e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ての | 作成日時：2019年11月17日 21時
